波板コラム

ベランダ屋根は設置したほうがいい?おすすめの形状や素材も解説!

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「ベランダに屋根は必要?」
「ベランダの屋根におすすめの形状や素材を知りたい」

ベランダに屋根の設置を検討中の場合、このような疑問をもつ方も多いでしょう。

せっかく屋根を設置しても、地域の特性やベランダの方角に適したものを採用しないと、後から後悔してしまう可能性があります。

そこで本記事は、ベランダの屋根に関する情報を解説します。

具体的には、以下の3つです。

・屋根を設置するメリットとデメリット
・屋根の主流の形状と素材
・業者選びのコツ

この記事を読んでいただくと、ベランダの屋根に向いている形状や素材がわかります。

また、どのような業者に施工を依頼すれば安心なのかも把握できるでしょう。

Contents

ベランダに屋根があるメリット・デメリット

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ベランダに屋根が設置されている場合の、メリットとデメリットを解説します。

設置しようか迷っている方は、ぜひ判断材料にしてください。

ベランダに屋根があるメリット

ベランダに屋根があるメリットは、以下の3つです。

・急な雨でも洗濯物が濡れにくくなる
・夏場の気温上昇をやわらげてくれる
・紫外線をカットできる

主なメリットは雨風や日差しを軽減できることです。

洗濯物を干しているときに突然雨が降り出しても、屋根があればずぶ濡れになってしまうことは避けられるでしょう。

また太陽光をカットする効果がある素材の屋根を導入すれば、夏場の気温上昇や紫外線を抑制できます。

ベランダに屋根があるデメリット

ベランダに屋根があると、以下の2つのデメリットがあります。

・雨の日に騒音が発生する
・光が遮られる

ベランダの屋根に使われる素材は厚みが薄く、雨音による騒音が発生しやすい性質があります。

寝室のベランダに屋根を設置すると、睡眠の妨げになる可能性があるため設置箇所は熟慮する必要があるでしょう。

使用する素材によっては、光が遮られて屋根下や室内が暗くなりすぎてしまう危険性があります。

光を無駄なく取り入れたい場合は、透明度が高いタイプのポリカーボネート素材がおすすめです。

ベランダのひさしの形状

ベランダのひさしの形状は、主にフラット型とアール型に分けられます。

それぞれの特徴を解説します。

フラット型

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フラット型は、直線的でスタイリッシュな印象があります。

シンプルな構造のため、ベランダの広さや形に合わせて形を変えて施工しやすいところがメリットです。

屋根材に波板を使用する場合は、基本的にフラット型の屋根になります。

アール型

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屋根先が緩やかにラウンドして、やわらかい印象があるのがアール型です。

ラウンドしている部分は、日差しを遮ったり雨風の吹き込みを軽減したりする効果があります。

また設置費用がフラット型よりやや高価になる傾向があります。

ベランダの屋根材は波板と平板どちらがいい?

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波板と平板の耐久性の差はほとんどないため、どちらを設置しても問題ありません。

重要なのは、形状よりも使用する素材です。

また、波板の樹脂素材の耐久性が低いという認識を持っている方は多いかもしれません。

ボロボロになった古い塩化ビニル樹脂の波板を見たことがあるからでしょう。

しかし、最近主流のポリカーボネートは耐久性が高い素材です。

紫外線による劣化が発生しにくいため、屋根の波板と平板によく使われています。

なお、波板は素材の規格が定まっているため、やや安価に施工しやすいメリットがあります。

平板は見た目がスッキリしているため、景観を損ねないところがメリットです。

ただし既存の屋根を修理する場合、波板は波板に、平板は平板に交換をしてするのが基本です。

屋根材の形状を違うものに変えてしまうと、雨漏りの原因になってしまいます。

ベランダ屋根におすすめの素材

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ベランダ屋根におすすめの素材はポリカーボネートです。

耐久性と強度が高く、透明度や色を自由に選べるメリットがあります。

紫外線への耐性があるため、日差しの影響を受けやすいベランダの屋根に最適です。

既存の屋根材が他の樹脂製でも、ポリカーボネートに交換することは可能です。

まずは、屋根の状態を業者に調べてもらいましょう。

ベランダ屋根の色の選び方

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ベランダ屋根の色やタイプは、主に以下の3つから選びます。

・無色透明タイプ
・色付きタイプ
・熱線カットタイプ

それぞれの特徴を解説します。

光を採り入れられる無色透明

無色透明タイプは、屋根下と室内に光を無駄なく採り入れられるタイプです。

日当たりが悪い北側のベランダに設置する場合、無色タイプを選ぶことで日差しを遮らずに済みます。

しかし、夏の日差しが気になる場合は、無色透明タイプはおすすめできません。

暑くなるのを避けたい方は、日差しを遮る効果がある色付きや熱線カットタイプをおすすめします。

汚れや傷が目立ちにくい色付き

色付きタイプは、汚れや傷が目立ちにくいメリットがあります。

ベランダの屋根上は掃除が難しいため、汚れが目立ちにくさは重要なポイントです。

また色付きタイプには、日差しを遮る効果もあります。

色の濃淡で日差しのカット率が変わるため、目的や好みにあった色のものを選んでください。

気温が高くなりにくい「熱線カット」

太陽光の熱線を効率よくカットするタイプの素材です。

見た目は通常の無色タイプや色付きタイプとあまり変わらない、透明度のあるものもラインナップされています。

遮熱効果が期待できるため、冷房効率が上がりやすいメリットがあります。

夏の暑さが気になる方におすすめです。

ベランダに屋根・庇(ひさし)を設置する際の注意点

ベランダに屋根やひさしを設置する場合は、後悔することがないよう、注意点を確認しておくのがおすすめです。

ベランダに屋根やひさしを設置する際の注意点は、以下の5つが挙げられます。

・ベランダの方角をチェックする
・安全に屋根、庇(ひさし)を設置できるか判断する
・地域の気候や環境に適した屋根を設置する
・雨音が大きくなる場合がある
・住宅保証の対象外になる可能性がある

1つずつ確認していきましょう。

ベランダの方角をチェックする

ベランダへ屋根の設置を検討している場合は、方角や日当たりなどを考慮して判断するのが適切です。

南や南東向きにベランダがある場合は、日差しが強く夏場は室内の気温上昇の原因となるため、屋根やひさしの設置が適しています。

一方で北や北西向きにベランダがある場合は、日陰となる時間が長いため、屋根を付けるとより日当たりが悪く室内が冷えやすくなります。

結果的に暖房費が高額となる可能性が高いため、北や北西向きのベランダに屋根を設置する場合は、その点の留意が必要です。

安全に屋根・庇(ひさし)を設置できるか判断する

ベランダへ屋根やひさしを取り付ける場合は、安全性を考慮する必要があります。

スペースを十分に確保できない場合や、屋根を固定する外壁の強度が軟弱な場合は、ベランダ屋根の設置は難しいです。

他にも、建築基準法で定められている建ぺい率や重量に問題はないか、設置する前に確認する必要があります。

ベランダに屋根を設置する際は、法律や安全面に問題がないか判断しなくてはいけないため、実績豊富な業者に相談するのが適切です。

地域の気候や環境に適した屋根を設置する

ベランダに屋根を設置する場合は、地域の気候や環境を考慮しながら、適切な強度と素材のものを付ける必要があります。

とくに台風が多い地域や降雪量が多い地域などは、気候に適した屋根を設置することが重要です。

適切な部材を設置することで、快適な空間をつくり上げることができ、長持ちする屋根を設置できます。

地域の気候に適した屋根を設置したい場合は、地元で長く営業している業者に相談するのがおすすめです。

雨音が大きくなる場合がある

ベランダに屋根を設置すると、雨音が大きく聞こえると感じる方も一定数います。

雨の音は、屋根の材質や住宅の形状などさまざまな要因で室内への響き方が異なります。

築年数が古く気密性が低い住宅は、ベランダの屋根やひさしにあたる雨音が大きく聞こえる可能性が高いです。

ベランダ屋根を検討中の方で騒音に敏感な場合は、雨音について意識しておくといいでしょう。

住宅保証の対象外になる可能性がある

ベランダ屋根の設置で外壁にビスを打ち込んで固定する場合、住宅保証が切れてしまう可能性があります。

住宅保証を利用しようとしたときに、保証が切れていることを知ると後悔することとなるでしょう。

そのため、ベランダに屋根を設置する場合は、住宅保証に影響がないかを事前に確認しておくのが適切です。

ベランダ屋根の施工事例と費用相場

ポリカ屋根

ベランダ屋根として波板を設置する場合の費用相場は、5〜20万円程です。

ただし、工事費用は屋根の大きさや現場の環境などによって大きく変動します。

ここでは、実際に波板プロ(運営:ウチノ板金)で施工した事例を3つ紹介します。

施工事例をもとに、費用相場や仕上がりを参考にしていただけると幸いです。

具体的な費用を知りたい場合は無料見積もりを行いますので、お気軽にお問い合わせください。

施工事例1

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アフター

屋根から作業ができたため、足場を設置せずに施工しました。
・施工費用:60,000円
・工期:半日
・波板色:クリアーエンボス

施工事例2

ビフォー

アフター

雹による破損だったため、火災保険が適用となりました。
・施工費用:70,000円
・工期:1日
・波板色:ブロンズクリアー

施工事例3

ビフォー

アフター

経年劣化により下地の木材も腐っていたため、交換してきれいに仕上げました。
・施工費用:80,000円
・工期:1日
・波板色:クリアー

ベランダ屋根以外の選択肢

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ベランダ屋根の設置は、住宅の環境や条件によっては不向きな場合があります。

ベランダ屋根の設置が向いていない場合は、別の方法を検討するのが適切です。

ベランダ屋根以外の選択肢は、以下の3つが挙げられます。

・オーニング
・シェード
・サンルーム

それぞれの特徴を知り、自宅の環境や目的に合ったものを選択しましょう。

オーニング

オーニングとは、日よけや雨よけのために設置する可動式の布製屋根です。

大きさやデザインなど種類が充実し、角度や長さの調節が容易にできるものもあります。

日差しが強いときや洗濯物を干すときなど必要なときにだけ利用できる点が、オーニングの魅力です。

そのため、ベランダ屋根を設置することで日陰の時間が多くなる、北向きのベランダにもおすすめです。

さらに、角度が調節できるものは目隠し効果も期待できるため、外部からの視線が気になる場合にも適しています。

シェード

シェードとは、屋外に設置する簡易的な布製の日よけです。

ベランダやテラスなどの天井部分や外壁に取り付けて、床にひもで固定する設置方法が一般的です。

シェードは主に日よけ目的で設置されるため、風通しのいい素材でできていることが多く、雨よけの効果はありません。

安価で容易に設置や撤去ができるシェードは、賃貸住宅でも取り入れやすいです。

サンルーム

サンルームとは、天井や壁がガラス張りとなった空間です。

サンルームがあれば豪雨でも洗濯物が濡れず、花粉やホコリも防ぐことができます。

室内のように利用できるため、子供を遊ばせたり休憩場所として利用したりもできます。

ただしベランダをサンルームにすると増築扱いになる可能性があり、大規模なリフォームとなるケースが多いです。

固定資産税が増える場合もあるため、施工業者と話し合いながら納得のうえで設置する必要があります。

 

ベランダ屋根を設置・修理する際に業者を選ぶコツ

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修理や設置業者を選ぶ際は、以下の4つを確認しましょう。

・修理実績はあるか
・RECACOに所属しているか
・建設業許可を持っているか
・自社職人がいるか

それぞれの内容を解説します。

ベランダ屋根の設置や修理の実績を確認する

ベランダ屋根の施工を依頼する際は、設置や修理の実績があるか確認しましょう。

実績があれば、地域の特性に配慮した施工を行ってくれるでしょう。

また、破損や雨漏りを引き起こす施工ミスの危険性も低くなります。

安心して施工を任せるためにも、経験豊富な業者に依頼しましょう。

リフォームパートナー協議会(RECACO)に所属しているかチェックする

ベランダ屋根の設置や修理は、RECACOに所属している業者に依頼しましょう。

RECACOは、地域密着型の事業所で構成されており、リフォーム業者の育成やサポートを行っています。

講習や審査も行っているため、悪質な業者は協議会に所属できません。

所属している場合は、業者のホームページに記載されています。

RECACOホームページからでも、地域を特定して探せるため利用してみてください。

建設業許可を確認する

施工する業者を選ぶ際は、建設業許可を保有しているか確認しましょう。

建設業許可証とは、おおまかに説明すると500万円以上の工事をする際に必要な資格です。

複数の要件を満たしている必要があるため、業者の経験や技術が一定以上であることを証明します。

資格を取得している業者であれば、経験が豊富かつ経営的に安定していると評価できます。

信頼できる業者を探すために有効なチェックポイントのひとつです。

自社職人が所属しているか確認する

自社職人がいる業者であれば、どのような職人さんが施工にくるのかが事前に把握できるメリットがあります。

一方、リフォーム業者や工務店などが下請け業者に施工を依頼する場合は、どんな職人さんが作業に来るのか着工までわからない場合が多いです。

下請け業者によっては不得意な作業内容がある場合もあります。

安心して施工を任せるためにも自社職人がいる業者を選ぶのがおすすめです。

また、自社職人がいる業者は中間マージンがなくなるため、大手より費用が安くなる傾向があります。

ベランダ屋根に関するよくある質問

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ベランダ屋根に関して、多くの人が抱える疑問をまとめました。

ベランダ屋根に関するよくある質問は、以下の通りです。

・2階より上のベランダ屋根は交換できる?
・ベランダ屋根が破損、飛散した場合は火災保険を活用できる?
・ベランダ屋根の下の暑さを防ぐ方法はある?

ベランダ屋根の設置や修理などを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

2階より上のベランダ屋根は交換できる?

階層に関わらず、ベランダ屋根の交換は可能です。

ただし2階以上の場合は、一般的にハシゴや足場が必要になります。

足場の有無によって工期や費用が大きく異なるため、現地調査を行ったうえで適切な方法で対応いたします。

ベランダ屋根が破損・飛散した場合は火災保険を活用できる?

台風や雹など自然災害の影響で、屋根が破損や飛散した場合は、火災保険の対象となる場合があります。

ただし、経年劣化による破損は火災保険の対象外です。

火災保険を利用できるかは一概に言えるものではないため、お問い合わせいただけると幸いです。

ベランダ屋根の下の暑さを防ぐ方法はある?

熱線カットタイプのポリカーボネート波板を使用することで、暑さをやわらげることが可能です。

他にも少し色の濃い波板(茶色系)にすると、透明タイプよりも日差しを遮ることができるため、涼しく感じます。

ただし茶色系の波板を使用することで屋根の下が若干暗くなるため、日当たりが悪い場所で使用する場合は注意が必要です。

ベランダ屋根の素材はポリカーボネートがおすすめ!

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ベランダ屋根の素材はポリカーボネートのものがおすすめです。

他の樹脂素材と比較して、耐衝撃性や耐久性が高く、価格も安定しています。

また太陽光の透過率を自由に選べるため、ベランダの日当たりに合わせて最適な屋根材の色を選択しましょう。

ただし、ベランダに屋根を設ける場合は雨音の騒音に注意です。

新たに設置する際はよく検討し、親身になってくれる業者とよく相談することをおすすめします。

ポリカーボネート製の波板の特徴とは?施工費用やサイズなどを解説では、波板に適した素材であるポリカーボネートをご紹介しています。

耐久性に優れた素材が欲しい場合はぜひご確認ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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