波板コラム

ベランダに屋根を後付けできる?メリット・デメリットも解説!

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「ベランダやバルコニーに屋根を後付けすることは可能?」
「屋根を後付けする費用相場やメリット・デメリットを知りたい」

ベランダに屋根を新しく設置したいと検討する際に、このような疑問をもつ人もいるでしょう。
また、DIYで屋根を設置したり、賃貸のベランダに屋根を設けたりできるのかも確認しておいた方がいいポイントです。

基本的に、ほとんどの場合でベランダに屋根を後付けすることはできます。
ただし、方角や気候に合わせて、設置する屋根の形状や素材を選ぶことが重要です。

そこで今回は、ベランダやバルコニーの屋根を設置する前に把握しておいた方がいい内容を解説します。
具体的には、以下の4つを解説します。

・屋根を設置する費用相場
・メリットとデメリット
・屋根の形状や素材の特徴
・屋根を設置する際の注意点

この記事を読めば、屋根を後付けする際の失敗を避けやすくなるでしょう。

 

ベランダやバルコニーに屋根を後付けする費用相場

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屋根自体の費用相場は7〜30万円程度です。
屋根の費用に加え、施工費や諸経費として数万円程度が追加で発生します。

また、ベランダが2階以上の場合は、屋根を設置するために足場が必要です。
足場費用は別途10万円程度かかります。

設置する屋根本体のデザインやベランダの広さ、使う素材によって工事費用は変わります。
どのような屋根が設置できるのか把握するために、まずは業者に現場調査を依頼するのがおすすめです。

本格的に屋根の設置を検討する場合は、業者に詳細な見積もりを依頼するといいでしょう。

 

ベランダやバルコニーに屋根を後付けするメリット・デメリット

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ベランダやバルコニーに屋根を新しく取り付ける場合は、メリットとデメリットを把握しておきましょう。
それぞれの内容を考慮して設置することをおすすめします。

 

屋根を設置するメリット

屋根を設置するメリットは、以下の3つです。

・洗濯物がぬれにくくなる
・夏の暑さを緩和できる
・紫外線をカットできる
・目隠しになる

ベランダの屋根は、雨や紫外線を防ぐ効果があります。
急な雨が降っても、屋根下にある洗濯物がぬれにくくなります。
完全に雨を防げるわけではありませんが、洗濯物がずぶ濡れになるような事態は避けやすくなるでしょう。

また、屋根によって太陽光カットすることで、夏場の室内の暑さが緩和されます。
暑さや紫外線が気になる場合は、太陽光をカットするタイプの屋根がおすすめです。

屋根があることで、洗濯物や室内が外部から見える範囲を減らせる場合もあります。
濃い色付きの屋根を取り付ければ、よりしっかりとした目隠し効果が期待できるでしょう。

 

屋根を設置するデメリット

ベランダやバルコニーに屋根があると、以下の2つのデメリットがあります。

・部屋の中が暗くなる場合がある
・雨音が響く

部屋の中が暗くなる場合は、屋根が色を透明や薄い色を選ぶことで解決できます。
そのため、透明度の高いポリカーボネート素材を使えば対処可能です。

また、ベランダの屋根に使用される波板や平板は雨音が響きやすい性質があります。
とくに寝室が近い場合は、雨音の影響で眠りにくくなる可能性があるため注意が必要です。

 

ベランダ屋根と方角の関係性

東西南北

ベランダに屋根を新しく設置する場合は、方角を考慮しましょう。
方角に合わせて素材を変えることで、日差しの強さを調節できる場合があります。

日当たりのいい南向きと、悪い北向きの特性を解説します。

 

南向きのベランダは屋根を設置して涼しくできる

南向きの窓は日差しが強く差し込みます。
強い日差しの影響で室内が暑くなるため、夏場は冷房効率が悪くなりやすいです。

色付きのタイプや熱線カットタイプの屋根を設置することで、夏の暑さを軽減できます。
暑さに悩んでいる場合は、ベランダに屋根を設けることで、室内が涼しくなりやすくなるためおすすめです。

 

北向きのベランダは透明タイプの屋根がおすすめ

北向きのベランダは、日当たりが悪いため冬場は冷えやすくなります。
北向きのベランダに色の濃い屋根を設置すると、さらに日当たりが悪くなってしまい、室内の温度が上がりづらくなるでしょう。

対処法として、無色透明タイプや色の薄いタイプの屋根材を選ぶ方法があります。
透明に近いベランダ屋根なら、光を損失なく室内に取り入れられます。

北向きにベランダがある場合は、透明な素材の屋根の設置をご検討ください。

 

ベランダやバルコニーに後付けできる屋根の形状は?

屋根の形状で代表的なのは、アール型とフラット型です。
それぞれの特徴を解説します。

 

アール型

R形屋根

アール型は、屋根先がラウンドしている形状です。
角が丸く、やわらかい印象です。
ラウンドしている部分で、日差しや雨の入り込みを抑制しています。

なお、フラット型より設置費用がやや高価になります。

 

フラット型

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フラット型は、直線的でスタイリッシュなのが印象的です。
シンプルな形状のため、さまざまなベランダにマッチしやすいデザインです。

ベランダの広さや形に合わせて屋根材の加工がしやすいメリットもあります。
なお、波板を屋根に使用する場合は、基本的にフラット型になります。

 

現在主流の屋根材はポリカーボネート

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ポリカーボネートは、現在主流の透明な素材です。
紫外線による劣化に比較的耐性があり、耐用年数は10年程度です。
価格も安定しており、弊社では基本的にポリカーボネートの屋根材を推奨しています。

また、ポリカーボネートには「熱線カットタイプ」と呼ばれる製品があります。
太陽光の熱線をカットし、屋根下の温度上昇を抑制する効果が期待できるため、日差しの強い場所への設置におすすめです。

 

ベランダ・バルコニーの屋根を後付けする場合の注意点

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ベランダやバルコニーに屋根を後付けする際は、以下の3つの注意点を把握しましょう。

・設置は業者に任せる
・賃貸はオーナーから許可を得る
・気候に合った屋根を導入する

それぞれの注意点を解説します。

 

取り付けは業者に依頼する

DIYで取り付けると、施工不良を起こすリスクがあります。
ベランダに屋根を設置する際は、外壁に穴をあけたり足場が必要になったりするため、専門的な知識やスキルが必要です。

施工不良により屋根の強度が不十分だと、がたつきや破損が発生する危険性が高まります。
場合によっては、屋根が落下して人身事故や物損事故につながるでしょう。

また取り付けが正しく行われなかった場合、外壁から雨漏りが発生する可能性があります。
適切な施工を行うためには、専門知識や技術が必要です。

事故や不具合を起こさないためにも、屋根の取り付けは業者に任せるのがおすすめです。

 

賃貸は事前に管理者と相談する

賃貸のベランダに屋根を設置する場合は、事前に管理者への相談が必要です。
無断で工事を行うと、トラブルに発展する可能性があります。

必ず事前に管理者に相談し、契約内容をふまえてよく相談しておきましょう。
許可が下りた場合でも、工事上の注意点や退去時に撤去が必要かなどについてもよく話し合っておくことをおすすめします。

 

気候に適した屋根を選ぶ

気候に適した形状や素材の屋根を選択すると、ベランダや隣接した部屋の使い勝手や快適性が向上します。
豪雪地帯では、積雪や落雪による破損が防げる強度の高い製品を選ぶのがおすすめです。
日差しの強さが気になる場合は、色付きや熱線カットタイプの屋根を選ぶと暑さを軽減できます。

どんな屋根を選んだらいいのか難しい場合は、専門知識のある人に相談するのがおすすめです。
その地域に密着して営業している業者に相談することで、適切なアドバイスがもらえる可能性があります。

屋根の設置を検討している場合は、地元の信頼できる業者を探してみてください。

 

ベランダ屋根の後付けはメリット・デメリットを考慮して行おう!

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洗濯物を干す場合や、日光を軽減したい場合は、屋根を設けるとベランダや住宅の快適性が増すでしょう。
屋根の下は暗くなりやすいため、透明度を自由に選べるポリカーボネート素材の使用をおすすめします。

屋根の取り付けの際は、方角や気候に適した屋根の素材や形状を選ぶことが重要です。
適切な屋根を設置するためにも、親身になってくれる業者に相談すると安心です。

ポリカーボネート製の波板の特徴とは?施工費用やサイズなどを解説では、波板に適した素材であるポリカーボネートをご紹介しています。
耐久性に優れた素材が欲しい場合はぜひご確認ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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