波板コラム

波板屋根を張るための垂木の間隔は?木材や業者の選び方を徹底解説

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「波板屋根を張るための垂木の間隔はどのくらい?」
「波板の張り方がわからない」
このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

波板はカーポートやベランダに最適な屋根の1つです。

波板屋根は業者に依頼して施工してもらうのが望ましいです。

本記事では、波板屋根を張るための垂木の間隔について紹介します。

波板屋根に向いている木材の選び方や張り方も詳しく解説しています。

業者の選び方についてもお伝えしますので、高品質なカーポートやベランダ屋根を作りたい方はぜひお読みください。

波板屋根における垂木の設置間隔

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波板屋根における垂木の間隔は、455mmが一般的です。

455mmに統一して一定間隔で垂木を取り付けることで、屋根の野地板としっかり固定できます。

野地板を固定できていないと強風にあおられやすくなるため、しっかりと等間隔を守った施工が必要です。

なお、屋根材や地域によっては455mm以下の間隔で垂木が設置されることもあります。

等間隔を狭くすることで重さに耐えやすくなるため、重い屋根材を設置する場合や屋根が雪に積もりやすい地域では455mm以下の間隔で垂木を設置することもあります。

波板屋根を張るのに必須な垂木の役割

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垂木は、屋根の一番高いところにある部材の「棟木」から屋根の先端である「軒先」に掛ける材料のことです。

垂木には屋根面の荷重を受ける役割があり、家が押しつぶされないようにするために必要です。

通常の建築だと垂木の上には、屋根を平らにする野地板を取り付けます。

また、垂木は横向きの部材である母屋の上に取り付けることが多いです。

波板の場合は母屋に張るため、不要になることも少なくありません。

ただし強度を確保するため、垂木のうえに母屋を配置することもあります。

波板屋根の張り方

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母屋で波板を打ち付ける場合の張り方を、以下の4ステップで紹介します。

・波板を切断する
・母屋の位置を決める
・留め具の位置を決めて穴をあける
・留め具で波板を張り付ける

波板を張り付けるのは技術が必要なため、DIYではおすすめできません。

どのように業者が波板屋根を張り付けているのか知るための参考にしてください。

波板を切断する

はじめに波板を切断します。

波板の材質がポリカーボネートであれば、はさみやカッターを使っても問題ありません。

ガルバリウム鋼板のような金属材料でできた波板の場合は、金属はさみや金切のこぎりで丁寧に切断します。

母屋の位置を決める

次に波板を母屋に取り付ける位置を決めます。

母屋の間隔は550mm以下にするものです。

風圧や雪害防止のために、100mm以下の出幅を作ります。

波板を複数枚並べる場合、2.5山分は重ねて並べることが大切です。

2.5山より少ないと、重ねた部分から雨水が入って雨漏りの原因になります。

留め具の位置を決めて穴をあける

次に留め具を取り付ける穴をあけます。

雨漏りの原因になるので谷にはあけず、必ず山にあけるものです。

穴をあける間隔は、5山ごとを推奨します。

5山より間隔が増えると強度が弱くなり、強風で屋根が飛ぶおそれがあるためです。

位置が決まれば、電動ドリルやキリを用意して穴をあけます。

留め具で波板を張り付ける

最後に留め具を用いて波板を固定します。

留め具はビスやフックボルトセット、傘釘などを使うケースが多いです。

できるだけ波板の色と合うよう、同色系のものを使用します。

波板屋根を張るときの垂木の選び方

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波板屋根はベランダやカーポートなどに使用することが多いため、45mm×45mmの垂木を選ぶことをおすすめします。

屋根の軒先が長い場合は45mm×60mmを使いましょう。

ポリカーボネートの波板を使用する場合は、重量が小さいので垂木のサイズを小さくできます。

屋根の面積も比較的小さいので、細いものが採用されることが多いです。

ただし屋根材の重量が重い場合や、面積が大きい場合は太い木材を使うことも検討しましょう。

波板屋根で活用できる垂木の材質

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波板屋根で活用できる垂木の材質として、よく以下の3種類が使用されています。

・スギ
・マツ
・ツガ

それぞれの特徴について解説しますので、自身の好みに合った材質を知りたい人はぜひ参考にしてください。

スギ

スギは垂木によく使用されている材質で、加工がしやすく保湿性があります。

スギによって冬は暖かく、夏は涼しい家になるのがメリットです。

軽量で扱いやすく、風や地震などの衝撃も吸収しやすい点が特徴です。

農林水産省のデータによると、木材としてもっとも使われているのがスギで、出荷数が多いことがわかっています。

市場によく出回っていることから、比較的リーズナブルに導入できます。

ただし加工のしやすさから傷つきやすいというデメリットがあり、取り扱いには注意が必要です。

マツ

マツもよく使われている木材のひとつで、主にアメリカ産のマツ(米マツ)や国産のエゾ松が用いられています。

米マツはパイン材とも呼ばれており、衝撃の吸収性が高いのが特徴です。

加工がしやすく安価で手に入れられ、スギのように幅広い用途で使われています。

ただし経年劣化によって木目が黒ずみやすく、湿度の影響で変形しやすいのがデメリットです。

エゾ松も軽量で加工しやすく、木目がきれいなのが特徴です。

ただし耐朽性が低く腐りやすいというデメリットがあります。

ツガ

ツガもアメリカ産の木材で、木目がきれいなのが特徴です。

加工しやすく比較的安いためさまざまな建物に用いられています。

ただし、他の部材より割れやすいのがデメリットです。

耐朽性が低いため、湿気の影響で腐ることもあります。

波板を修理する業者の選び方


波板の張り付けはDIYだと難しいので、業者に依頼することをおすすめします。

業者を選ぶ際には、以下のことに注意しましょう。

・地元の板金業者に依頼する
・相見積もりで選ぶ

それぞれ詳しく紹介します。

悪徳業者を避けるためにも参考にしてください。

地元の板金業者に依頼する

できるだけ仲介料を削減できるよう、地域に密着している板金業者を選びましょう。

波板を施工できる業者には、主に以下の3つタイプがあります。

・地域密着型の板金業者
・地域密着型のリフォーム業者、工務店
・大手のリフォーム業者、工務店

リフォーム業者や工務店は、下請けで板金業者に外注しているケースがほとんどです。

板金業者に発注する工数が発生していることにより、リフォーム業者や工務店では作業にかかる料金以外に仲介手数料がかかります。

地域密着型のリフォーム業者や工務店のほうが、大手よりも仲介手数料を抑えられます。

しかし、仲介手数料によって費用が増えてしまうことに変わりはありません。

お手頃価格で高品質な施工をするなら、自社で施工をしている板金業者を選ぶことをおすすめします。

相見積もりで選ぶ

業者によって同じ条件でも見積もり額が異なるため、相見積もりで費用の安い業者を見つけましょう。

ただし、安すぎる業者は手抜き工事をする可能性があるので注意が必要です。

見積もりでわからない点があれば納得できるまで聞き、丁寧に回答してくれる業者を選ぶことをおすすめします。

波板に適切な間隔で垂木を設置するなら業者に相談しよう

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垂木を設置する際、間隔は455mmが一般的です。

ただし、DIYで設置するのは技術が必要かつ、転落によるケガのリスクが高いのでおすすめできません。

波板を張りたいと考えている方は、施工実績のある業者に依頼しましょう。

地元の板金業者に依頼することで、比較的費用を抑えて施工してもらえます。

相見積もりをして施工内容をしっかりと確認し、信頼できる業者を選んでみてください。

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内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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