波板コラム

簡易屋根で軒先をより快適に!種類や適した場所、選び方を解説

「軒先で活用できる簡易屋根はDIYで設置できるの?」
「簡易屋根って、台風や豪雨のときに飛ばされないか心配」

簡易屋根は、ウッドデッキや庭など家の軒先に設置すると、日除けや雨よけができて快適性が向上します。

しかし選び方や設置方法が分からず、購入を迷っている方もいるのではないでしょうか。

本記事では簡易屋根の種類や設置場所、選び方について解説します。

自宅の軒先に簡易屋根の設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

簡易屋根の種類

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簡易屋根はホームセンターやインターネット通販などで、さまざまな種類が販売されています。

一般住宅で容易に設置できる簡易屋根は、主に以下の3種類です。

・オーニング
・シェード
・パラソル

それぞれの特徴や注意点について詳しく紹介しますので、自宅にはどの簡易屋根が適しているか判断してください。

オーニング

オーニングとは、日よけや雨よけのことを指します。

お店や住宅などの軒先に設置するひさしのようなものです。

オーニングには幅や角度を調節できるものもあり、季節や時間帯に合わせて居心地のよい空間づくりができます。

強風や大雨など悪天候なときは手軽に収納できるのも、オーニングの魅力です。

オーニングは大きく分けると、壁に直接取り付ける「壁付型」と場所を問わず設置できる「独立型」の2つがあります。

タイプや調節方法、サイズなどによって価格幅が大きいため、用途や好みに合わせて選択するとよいでしょう。

シェード

シェードとは、ベランダやテラスなどに設置する日よけのことです。

日よけの他にも目隠し効果が期待できるため、周囲に2階以上の住宅があり視線が気になる場合の利用にも適しています。

シェードは取り外しが容易にでき、デザインやカラーが充実している点が魅力です。

素材もさまざまで、メッシュ素材のものであれば、程よく日差しを取り込むことができます。

ただしシェードは強風にあおられやすいため、台風など強風が予想される場合は発生前に撤去するといった対策が必要です。

パラソル

海水浴などで使用するイメージが大きいパラソルも、簡易屋根として利用できます。

パラソルは設置費用が安価で、簡単に設置や撤去ができる点が大きな魅力です。

近年は壁際に設置できるハーフパラソルや雨風に強いパラソルなども多く販売されています。

パラソルを簡易屋根として設置する場合は、しっかりと固定することはもちろん、強風時は傘を閉じるなどの対策が必須です。

簡易屋根の設置に適した場所

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簡易屋根は、軒先や庭などさまざまな場所で活用できます。

なかでも、以下の箇所で利用されることが多い印象です。

・ウッドデッキ
・自転車置き場
・家庭菜園
・バルコニー

これらの箇所へ設置することでどのようなメリットがあるのか、1つずつ紹介します。

ウッドデッキ

簡易屋根は、ウッドデッキへ設置されるケースが多い印象です。

ウッドデッキに設置することで、ウッドデッキの劣化防止につながります。

日よけや目隠し効果も期待できるため、ウッドデッキや室内で過ごす際の快適性も向上します。

自転車置き場

小型の簡易屋根は、自転車置き場に設置する用の屋根として活用されることもあります。

簡易屋根を設置することで、日差しや雨から自転車を守ることができます。

自転車置き場として使用する場合は、遮光性や撥水性の高い商品を選択するとよいでしょう。

家庭菜園

簡易屋根は、簡易的な温室空間をつくり上げることも可能です。

そのため、家庭菜園や観葉植物などを寒さから守ることにも利用できます。

簡易屋根はさまざまな大きさや素材のものがあるため、植物の大きさに適した物を選ぶとよいでしょう。

バルコニー

簡易屋根は、バルコニーやベランダに設置されることもあります。

バルコニーにシェードなどを設置すると、日よけや目隠し効果が期待できるため、室内やバルコニーの快適性が向上します。

ただし集合住宅の場合はバルコニーやベランダは共用部分として扱われるため、規約や注意事項を確認したうえで設置しましょう。

簡易屋根を設置するメリット

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軒先や庭に簡易屋根を設置するメリットは、主に以下の3つです。

・快適性の向上
・劣化の防止
・目隠し効果

設置を迷っている方は、設置後の生活をぜひ想像してみてください。

快適性の向上

簡易屋根を設置することで、降り注ぐ日差しの量を調節できます。

庭やウッドデッキで過ごす際は、簡易屋根があると直射日光が当たらないため、夏場でも快適な空間づくりが可能です。

軒先に設置すると室内への日差しを弱められるため、夏場でも快適な室内となり冷房費の節約にもつながります。

熱中症のリスクが高い小さいお子様や高齢者、ペットと暮らす方は、簡易屋根の設置を考えてみてもよいでしょう。

劣化の防止

簡易屋根は、設置箇所の劣化防止にも役立ちます。

イスやテーブル、ウッドデッキなど外にあるものは、雨や紫外線によって劣化が進行する場合が多いです。

簡易屋根を設置することで屋根が傘のような役割を果たすため、設置部分の劣化を防ぎます。

目隠し効果

簡易屋根は、目隠し効果も期待できます。

庭のまわりに塀がある場合でも、近隣の住宅が2階以上あると上からの視線を防ぐことはできません。

シェードやパラソルがあると、周囲からの視線が入らなくなるため、プライバシーの保護に効果的です。

庭で遊んだりプールを楽しんだりする機会が多い家庭は、簡易屋根の設置が役立つでしょう。

簡易屋根を選ぶ際のポイント

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簡易屋根はタイプやデザインが豊富なため、何を選べばよいか分からない方もいるのではないでしょうか。

そこで、簡易屋根を選ぶ際の4つのポイントをご紹介します。

・サイズを確認
・設置箇所に適した耐久性
・紫外線カットの有無
・周辺環境を考慮した素材やカラー

設置してから後悔のないよう、用途や好みに適した簡易屋根を選択しましょう。

サイズの確認

簡易屋根は、設置箇所や用途によって適切なサイズが異なります。

日よけのために設置する場合でも、サイズが大きすぎるとまったく日差しが入らず、閉めっぱなしのカーテンのような状態になってしまいます。

そのため、適度に日差しを取り込める程度のサイズを選択することが重要です。

時間や季節ごとに調節したい場合は、調節機能付きのオーニングを選択するとよいでしょう。

設置箇所に適した耐久性

簡易屋根は、設置箇所や設置する地域に適した耐久性を要します。

降水量や降雪量が多い地域、強風が吹きやすい場所に設置する場合は、それなりに強度がある簡易屋根が必須です。

地域に適した耐久性がどれくらいか分からない場合は、建築板金業者などに相談したうえで設置を検討するのが適しています。

強度の高いパラソルやシェードを設置している場合でも、台風や悪天候が予想される際には事前に撤去しましょう。

紫外線カットの有無

簡易屋根には、さまざまな素材のものがあるため、紫外線カットの有無で選ぶのもおすすめです。

雨風を防ぐための目的であれば、紫外線カット素材である必要はありません。

一方で、快適性向上や劣化防止を目的に設置する場合は、紫外線カット率が高い簡易屋根がよいでしょう。

周辺環境を考慮した素材やカラー

簡易屋根をウッドデッキや庭に設置すると、多少なりとも住宅の外観に影響を与えます。

自分好みの簡易屋根を選択するのもよいですが、悪目立ちしてしまうようなものは避けたほうがよいでしょう。

簡易屋根選びで悩んだ場合は、住宅の外観や周囲の景観と馴染む素材やカラーを選択するのが適切です。

簡易屋根の設置は専門業者に頼むのもおすすめ

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簡易屋根を設置する場合は、DIYよりも専門業者への依頼が適しています。

簡易屋根設置の専門業者は、一般的に建築板金業者です。

業者へ設置を依頼する際は、簡易屋根の種類や業者によって費用が大きく異なるため、相見積もりを取るのがおすすめです。

専門業者への依頼をおすすめする理由と、DIYがおすすめできない理由について解説します。

専門業者への依頼をおすすめする理由

業者への依頼をおすすめする理由は、仕上がりの違いにあります。

専門業者の場合、簡易屋根の設置に慣れているため、きれいに仕上げることが可能です。

地域の気候に合った適切な方法で設置するため、耐久性の高い屋根に仕上げられます。

設置後に気になる点や不具合があった場合も、専門業者に依頼した場合はすぐに相談できる点もおすすめする理由の1つです。

専門業者へ依頼した方が仕上がりやアフターフォローの面で、満足度の高い設置ができます。

自作(DIY)をおすすめできない理由

簡易屋根は、簡単に設置できる商品も販売されています。

しかし、基本的にDIYでの設置はおすすめできません。

DIYでの設置がおすすめできない理由は、耐久不足となる可能性が高いからです。

台風など強風時に簡易屋根が飛ばされてしまうと、人や物にあたってしまい被害を出してしまう恐れがあります。

上手く施工できなかった場合、業者へ頼みなおすことにもなりかねません。

強度が高くきれいに仕上げたい場合は、専門業者への依頼が適切です。

簡易屋根を設置して快適な空間をつくろう

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簡易屋根の設置は、日よけや目隠し効果が期待できるため、快適性の向上に役立ちます。

設置箇所の劣化防止もできるため、ウッドデッキへの設置や自転車置き場としての利用にもおすすめです。

簡易屋根の設置は、容易にできるものも販売されていますが、耐久面での不安が大きいケースも珍しくありません。

簡易屋根の設置で悩んでいる方や不明な点がある場合は、近くの建築板金業者へ相談してみましょう。

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内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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