波板コラム

ガレージやカーポートの屋根材のおすすめは?長持ちするのはどれ?

カーポートの屋根4

「車庫の屋根材の種類を知りたい」
「ガレージやカーポートにおすすめな屋根材は?」

ガレージやカーポートの屋根材を交換する際に、どのような素材が適しているのか知りたい方は多いでしょう。
また、施工不良を避けるためにも、信頼できる業者を選ぶ方法も把握したいところです。
そこで本記事では、ガレージやカーポートに使われる屋根材について解説します。

具体的には、以下の4つについて解説します。

・屋根材の種類
・屋根材の選び方
・波板修理の費用相場
・業者の選び方

この記事を読むと、ガレージやカーポートに適している素材がわかります。
また、信頼できる業者が見つけ方を理解できるでしょう。

 

ガレージやカーポートに使用される屋根材の種類

カーポート3

ガレージやカーポートに使用される素材は、主に以下の5種類です。

・ガルバリウム鋼板
・ポリカーボネート
・トタン
・塩化ビニル樹脂
・アクリル

それぞれの性質を解説します。

なお、現在は入手困難である「トタン」「塩化ビニル樹脂」「アクリル」は弊社では取り扱っておりません。
基本的に、ポリカーボネートへの交換を推奨しています。

 

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、溶融した亜鉛とアルミとシリコンを鋼板に付着させた素材です。
昔から利用されているトタンと比較すると、見た目は似ていますが耐食性が大幅に向上しています。

ガルバリウム鋼板は、車庫の波板屋根や折板屋根に使用されることが多いです。
耐久性に優れており、メンテナンス周期は15〜20年程度と一般的な屋根材の中ではとても長くなっています。

20年程度ごとに塗装などによるメンテナンスをすることで、より長く利用することも可能です。
デメリットは、透明な素材ではないため、屋根の下が暗くなってしまうところです。

 

ポリカーボネート

ポリカーボネートは、現在主流の透明な樹脂素材です。
従来使用されていた樹脂素材と比べると、紫外線や衝撃への耐性が向上しているのが特徴です。
そのため、カーポートの屋根素材としてよく使われます。

金属屋根のように塗装する必要はありませんが、10年程度で交換することを推奨しています。
さまざまな色の製品がラインナップされているため、見た目や機能性を考慮して好きな色を選ぶことが可能です。

ポリカーボネートは、素材に裏表があるタイプのものがあるため、施工の向きには注意が必要です。
片面に耐候処理が施されているものの場合、正しい向きで設置しないと本来の性能が発揮できなくなってしまいます。

 

トタン

トタンは、鋼板を亜鉛めっきで覆った素材です。
おおよそ5〜7年程度で塗装などによるメンテナンスが必要になります。

現在主流の金属屋根であるガルバリウム鋼板と比較すると耐久性が低いため、新しく導入されることはあまりありません。

 

塩化ビニル樹脂

塩化ビニル樹脂は以前までカーポートの屋根材として主流だった素材です。
耐用年数は2〜3年程度と、ポリカーボネートと比べて短い弱点があります。

塩化ビニル樹脂よりも強度を増したものが、ガラスネット入り塩化ビニル樹脂です
強化ガラス繊維のネットが挟まれているため、塩化ビニル樹脂よりも劣化しにくい特徴があります。

ガラスネット入り塩化ビニル樹脂の耐用年数は4〜5年程度です。
ポリカーボネートと比較すると劣る部分が多く、現在新しく導入されることはほとんどありません。

 

アクリル

アクリルは、透明度が非常に高いのが特徴的です。
耐用年数は10〜15年程度になります。

以前はカーポートの屋根素材としてよく用いられていました。
現在は耐衝撃性の高いポリカーボネートが主流になっているため、あまり使われません。

 

ガレージやカーポートの屋根材の選び方

波板パッキン4

車庫の屋根材を選ぶ際は、以下の3つのポイントを確認しましょう。

・耐久性の高さ
・強度の高さ
・透明性の有無

それぞれの内容を解説します。
ちなみに、カーポートは屋根と柱のみの簡易的なタイプであるのに対して、ガレージは3方向以上が壁で囲まれたタイプの車庫を指します。

 

耐久性で決める

耐久性で決める場合は、ガルバリウム鋼板が最もおすすめです。
一般的に流通している屋根材の中でも耐用年数が長く、塗装などによる定期的なメンテナンスで20年以上利用することも可能になります。

次におすすめなのがポリカーボネートです。
10年程度の耐用年数があるため、長い間交換せずに使用可能です。

 

強度で決める

強度で決める場合も、ガルバリウム鋼板が最も優れています。
鋼板がベースの素材のため、非常に頑丈な素材です。

ただ、ポリカーボネート素材もほとんどの場合で十分な強度を発揮します。
屋根材に使用される樹脂素材の中では、耐衝撃性がトップクラスに優れているため、簡単に破損することはありません。

ただし豪雪地帯や強風がふく地域で使用するのであれば、強度の高いガルバリウム鋼板の屋根を設置した方がいい場合もあります。
地域の特性に合わせて屋根材を選ぶといいでしょう。

 

透明性で決める

透明な屋根材を求める場合は、ポリカーボネートがおすすめです。
無色透明のものを選ぶと、屋根下が明るくなります。

光を取り入れつつオシャレな外観にしたい場合は、色つきタイプがおすすめです。
また、屋根下の温度上昇を抑制する熱線カットタイプもあります。

用途や好みに合わせてタイプを選ぶといいでしょう。

 

カーポートの波板屋根を修理する日数と費用相場

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波板屋根の修理する日数は、1日で終わることが大半です。
長くても2日程度あれば多くの場合修理できます。

費用は、5〜20万円程度です。
交換費用は屋根の大きさや現場の環境によってある程度変わってきます。

波板屋根の工事事例と価格のページでは、弊社の行った施工事例と修理日数、参考価格をまとめています。
現状のカーポートと同じような事例を見つけて、おおまかな交換費用を把握するためにご利用ください。

 

車庫の屋根材を修理する際の業者の選び方

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車庫の屋根材を交換する際のポイントは、次の4つです。

・相見積もりを活用する
・自社職人の有無を確認する
・地域密着型を探す
・国家資格の有無を確認する

それぞれの内容を解説していきます。

 

相見積もりを行う

相見積もりを行うと、費用が適正かどうかやサービスの良し悪しを見極めるための判断材料になります。

相見積もりの際は、なるべく条件を統一することを推奨します。
なぜなら、業者によって工事内容や使用する素材が異なると比較が難しくなるためです。

また見積もりの際には、業者の人の人柄をよくチェックしておきましょう。
この人となら誠実に対応してくれそうだという直感が、何より重要な判断基準になります。
信頼できる業者を見つけるために、相見積もりを積極的に活用しましょう。

 

自社職人がいるか確認する

自社職人がいる業者であれば、信頼できる人に施工してもらいやすくなります。
リフォーム業者や工務店が下請け業者に依頼するケースは、どのような職人が施工するのかがわからないリスクがあります。

自社職人がいるのであれば、どんな人が施工してくれるのか事前に確認しておくことが可能です。
また、自社職人がいる業者に依頼すると、中間マージンがなく費用を抑えやすいメリットもあります。

 

地域で長く営業している業者を選ぶ

地域で長く営業している業者は、近隣住民に信頼されている証拠です。
近場であれば出張費が少なくて済むため、業者が親切に対応してくれる場合が多いです。

いい関係を築いておけば、不具合や再修理の際もすぐに駆けつけてくれるでしょう。
地域の人付き合いで建築板金業者を紹介してもらったり、インターネットで探してみたりするのがおすすめです。

 

国家資格を取得しているか確認する

波板や折板屋根などを修理するのは、建築板金工の職人です。
板金工の国家資格は、建築板金技能士になります。

したがって、建築板金技能士の自社職人がいる業者であれば安心して修理を任せられるでしょう。
資格を保有している職人かいるかどうかは、業者のホームページをみたり、直接確認したりしてチェックしてみてください。

 

ガレージやカーポートの屋根材は耐久性を重視して選ぼう!

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ガレージやカーポートの屋根材を選ぶ際は、耐久性を重視しましょう。
カーポートの屋根には、強度や耐久性が高いポリカーボネートがおすすめです。

ただし、豪雪地帯や強風が吹く地域では、さらに強度の高いガルバリウム鋼板が向いている場合があります。
現場の環境によって適切な屋根材は異なるため、まずは信頼できる業者に相談することをおすすめします。

ポリカーボネート製の波板の特徴とは?施工費用やサイズなどを解説では、波板に適した素材であるポリカーボネートをご紹介しています。
耐久性に優れた素材が欲しい場合はぜひご確認ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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