波板コラム

透明なカーポートの屋根は何でできている?おすすめの素材を解説!

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「透明なカーポート屋根の素材は何種類ある?」
「おすすめの透明な屋根材を知りたい」

カーポートの透明な屋根材を交換使用と検討した際に、どのような素材があるのか知りたい方もいるのではないでしょうか。
また、それぞれの素材の性質も把握しておきたいところでしょう。
そこで本記事では、カーポートに使われている透明な素材について解説します。
具体的には、以下の4つを解説します。

・透明な素材の種類と性質
・おすすめの素材
・施工費用の相場
・交換費用をおさえるポイント

この記事を読んでいただくと、透明な素材の中でどれがカーポートの屋根に向いているかがわかるでしょう。

 

透明なカーポートの屋根はなんという素材?

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カーポートに使われる透明な素材には、主に以下の4種類があります。

・ポリカーボネート
・塩化ビニル樹脂
・ガラスネット入り塩化ビニル樹脂
・アクリル

それぞれの性質と寿命を解説します。
なお、ポリカーボネート以外の素材は現在、入手が難しくなっているため、弊社では取り扱っていません。
基本的にカーポートの屋根に設置する素材は、ポリカーボネートをおすすめしています。

 

ポリカーボネート

ポリカーボネートは、樹脂の中でも耐久性と強度に優れた現在主流の素材です。
耐用年数は10年程度と長く、耐衝撃性も高いため破損しにくいのが特徴です。

そのため、多くの業者がポリカーボネートへの交換を推奨しています。
何か特別な理由がない限りは、基本的にポリカーボネート屋根の設置をおすすめします。

設置の際は、波板の裏表に注意が必要です。
ポリカーボネートの波板の中には、片面に耐候処理が施されているものがあります。

裏表を誤って取り付けると、本体の耐久性が十分に発揮できくなってしまう恐れがあります。

 

塩化ビニル樹脂

塩化ビニル樹脂は合成樹脂の一種で、加工がしやすくDIYに向いている素材です。
他の素材に比べるとお手頃な価格で入手できます。

しかし、耐久性が低く劣化しやすいデメリットがあります。
耐用年数は2〜3年程度と短めで、長期的な使用には向いていません。

修理や交換の頻度が多くなってしまうため、施工のコストがかさんでしまいがちです。
したがって、専門業者が塩化ビニル樹脂の屋根を使用することはほぼありません。

 

ガラスネット入り塩化ビニル樹脂

塩化ビニルにネット状のガラス繊維を入れて、強度や耐用年数を強化した素材です。
ただし、強度は増しても寿命は4〜5年程度で、ポリカーボネートと比較すると半分未満です。

また、塩化ビニル樹脂と違ってDIYで扱うにはやや難しい性質があります。
ポリカーボネートより優れた部分がほぼ無いため、現在使用されることはほとんどありません。

 

アクリル

アクリルは、透明度が非常に優れた美しい素材です。
耐用年数は10〜15年程度になります。

昔はカーポートの屋根としてよく用いられていました。
しかし、耐衝撃性がポリカーボネートに劣り、割れてしまいやすい欠点があります。

素材費用もポリカーボネートとあまり変わらないため、新規導入はおすすめしていません。

 

カーポートの透明な屋根に使用するおすすめ素材

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カーポートの屋根におすすめな素材はポリカーボネートです。
なぜなら、強度や耐用年数が他の素材と比べて優れているからです。

カーポートの他にもさまざまなものに利用されていて需要が多く、価格も安定しています。
価格と性能が高いレベルで両立している、コストパフォーマンスの高い素材であると言えるでしょう。

 

カーポートの透明な屋根をポリカーボネートに交換できる?

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カーポートの透明な屋根は、他素材からポリカーボネートに交換可能です。
基本的に波板は波板に、平板は平板に交換します。
なぜなら、波板と平板では留め方が異なるからです。

雨漏りを防止する「雨仕舞い」をしっかり行うためでもあります。
基本的には、既存の屋根と同じ形状のポリカーボネート材に変更することをおすすめします。

 

透明なカーポート屋根の色の選び方

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透明なカーポート屋根の色やタイプは、以下の3つから選べます。

・無色透明タイプ
・色つきタイプ
・熱線カットタイプ

それぞれのタイプのメリットやデメリットを紹介します。

 

光を取り入れられる無色透明タイプ

無色透明タイプは、屋根の下が明るくなるメリットがあります。
カーポートの近くに住宅の窓や玄関がある場合は、無色透明タイプを選ぶと室内にも光を取り入れることが可能です。

ただし、太陽光を遮らないため夏場に車内が暑くなりやすいデメリットがあります。

 

汚れや傷が目立ちにくい色つきタイプ

色のついたタイプは、鳥のふんや土埃などの汚れが目立ちにくいメリットがあります。
太陽光を遮る効果があるため、眩しさや暑さを軽減させたい場合にもおすすめです。

波板はさまざまなカラーバリエーションの製品があります。
好きな色の製品を選んで設置することが可能です。

 

暑さをやわらげる熱線カットタイプ

太陽光の熱線を効率よくカットし、屋根下の温度が暑すぎないように抑制してくれるのが熱線カットタイプです。
通常の透明タイプや色付きタイプとあまり見た目が変わらないような、透明度の高いタイプも選べます。

暑さを抑えたいけれど、明るさは確保したいという人におすすめです。

 

カーポートの透明な屋根を交換する作業日数と費用相場

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波板屋根であれば1日で交換が完了することが多いです。
屋根が大きい場合でも、長くて2日程度で交換できます。

透明な屋根に交換する費用は、5〜20万円程度が相場です。
屋根の大きさや現場の環境、採用する素材によって変わります。

波板の事例と価格ページでは施工事例や修理日数、参考価格を記載しています。
どの程度の費用や日数がかかるのか、見積もり依頼をする前に少しでも情報を把握したい方は、ぜひ参考にしてください。

 

カーポートの屋根を修理する費用を抑えるポイント

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カーポートの屋根を修理する際にかかる費用を抑えるポイントに、以下の3つが挙げられます。

・火災保険を利用する
・相見積をする
・全体的に修理をする

それぞれの内容を解説します。

 

火災保険が使えるか確認する

カーポートの屋根を交換する際、以下に示す条件に当てはまる場合は、火災保険による修理が可能な場合があります。

・風災・雪災・雹災による被害が原因
・破損してから3年以内
・修理費用が20万円以上

上記に該当する場合は、修理費用が保険会社より支払われる可能性があります。
ただし火災保険は自然災害による被害にのみ申請できます。

そのため、経年劣化や自己の過失による被害は申請できないため注意してください。
自然災害による被害であっても、時間が経つと経年劣化による破損と診断されてしまう場合があります。

保険を利用する場合は、早めに申請しましょう。
また、火災保険が承認されても必ず修理費用が無料になるわけではありません。
支払われる金額は契約内容によって異なるため、現在契約している保険の詳細をよく確認しておいてください。

 

相見積もりを活用する

相見積もりとは、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することを指します。
相見積もりを活用すると、適正な価格の信頼できる業者を選びやすくなるメリットがあります。

ただし相見積をする場合は、業者に事前に申告するようにしてください。
伝えておかないと、契約前提で話が進んでしまうようなことも考えられるため注意しましょう。

また、見積もりの条件は統一して依頼するようにしてください。
見積もり内容が業者ごとにバラバラな場合、費用の比較が難しくなってしまいます。

費用や工事内容のほかにも、業者の人の人柄も重要なポイントです。
見積もりによって得られる情報を総合的に考慮して、信頼できる業者を選びましょう。

 

部分的ではなく全体的に修理する

樹脂製の屋根は、紫外線による影響で全体的にほぼ均等に劣化していきます。
したがって部分的な修理をしても、他の箇所がすぐに破損してしまう危険性が高いです。

部分的な修理を繰り返すと、依頼する手間や費用が余計にかかってしまいます。
全体的に交換した方が修理回数が減り、結果的に維持費用を抑えやすくなります。

 

透明なカーポートの屋根はポリカーボネート素材がおすすめ!

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ポリカーボネートは、透明な素材の中でも耐久性に優れた素材です。
他の透明な素材に対して優れた部分が多いため、多くの業者はポリカーボネートへの交換を推奨しています。

修理の際は、費用を抑えるため一度に屋根を全体的に交換してしまうことをおすすめします。

ポリカーボネート製の波板の特徴とは?施工費用やサイズなどを解説では、波板に適した素材であるポリカーボネートをご紹介しています。
耐久性に優れた素材が欲しい場合はぜひご確認ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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