波板コラム

波板屋根の下地の素材とは?留め具を固定する際の注意点も解説

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「波板屋根の下地の素材にはどんな種類があるの?」
「波板屋根の下地に留め具を固定する際の注意点が知りたい」
波板屋根を施工する際、こういった疑問を持っている人は多いでしょう。

波板屋根は下地の素材に合った留め具を選ばずに固定をすると、思わぬ事故に繋がる危険性があります。
この記事では、波板屋根の下地の素材の種類やそれぞれに適した留め具のタイプなどを中心に、以下の情報を解説します。

・波板屋根の下地の素材
・下地に適した留め具タイプ
・下地に留め具を固定する際の注意点

記事を読んでいただき上記の内容を把握しておけば、波板屋根を固定する際に失敗を避けやすくなるでしょう。

 

波板屋根の下地の素材

カーポート波板施工4

波板屋根を支える下地の素材の種類は、主に以下の3タイプがあります。

・木材タイプ
・金属タイプ
・パイプタイプ

それぞれどのような特徴があるのか、以下で詳しく解説していきましょう。

 

木材タイプ

木材は安価で見た目にもあたたかな印象を与えるといった特徴があります。
しかし、雨や湿気に弱いので、あらかじめ防腐処理をする必要があります。
取り付け前に防腐処理をしておき、留め具で固定していきましょう。
木材に適した留め具は、ビスのほかに傘釘もあります。
波板が飛ばないように留め具を木材にしっかりと固定しなければいけないので、先端がネジのようなビスや傘釘が施工に適しているのです。

 

金属タイプ

アルミ製、鉄製といった金属タイプの下地の素材もあります。
金属タイプは、光沢があり見た目が良く、強度も高いことが特徴です。
しかし、雨風にさらされ続けるとサビが発生する場合があるのがデメリットとして挙げられます。
金属素材の下地に施工する留め具は金属専用のビス、アルミ製の場合であればポリカフックを使用します。

 

パイプタイプ

パイプタイプとは、単管パイプを使用した下地です。
単管パイプは筒状なので、パイプボルトセットと呼ばれるフックタイプの留め具を使って波板を固定します。
パイプタイプの下地に留め具を取り付ける方法は、まずは波板にパイプボルトセットをセットして、フックをパイプに引っかけていきます。

 

波板の下地に留め具を固定する際の注意点

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波板の下地に留め具を固定する際の注意点を紹介していきます。
波板の下地に留め具を固定する際の注意点は、以下の3点です。

・素材に合った留め具を選ぶ
・下地材のピッチに注意する
・留め具は波板の5山間隔に設置する

それぞれの注意点を、詳しく解説していきましょう。

 

素材に合った留め具を選ぶ

留め具は必ず下地の素材に合ったタイプを選ぶようにしましょう。
木材タイプの下地なら傘釘かビス、金属タイプであれば金属専用ビスなど、それぞれに適した留め具を選んで施工してください。
波板屋根は風で飛ばないように、しっかりと留め具で固定する必要があります。
下地の素材に適した留め具を選ばないと、しっかりと固定ができなくなるので気を付けてください。
波板屋根を施工する際は、下地の素材や形状に合わせて留め具を選んでいきましょう。

 

下地材のピッチが550mm以下になるように波板を置く

波板を施工する際、下地材のピッチが550mm以下になるようにしなければいけません。
ピッチとは、波板を固定する下地同士の間隔のことを指します。
強度を保つためにも適した間隔の幅を保たなければいけません。
豪雪地域の場合は、450mm以下を基準に考えてください。
また、軒先の出は100mm以下になるように施工していきましょう。
風の吹き上げや屋根からの落雪により波板が破損しないためです。
強風地域の場合は、軒先の出は50mm以下にします。

 

留め具は波板の5山おきに固定する

留め具は波板の5山おきに固定するように施工していきましょう。
波板が強風で飛ばされないためにも、留め具を固定する間隔は守りましょう。

しかし、強風に煽られやすい軒先部は3~4山間隔で施工してください。
また、強風地域の場合は安全のためにも全体的に間隔を狭めて留め具を固定するようにしましょう。

 

波板屋根は下地の素材に合った留め具で固定して強度を高めよう

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波板屋根を固定する際は、下地の素材に合った留め具を施工する必要があります。
そのため、波板屋根を施工する際は、まず下地の素材をよく確認するようにしましょう。
留め具のタイプを間違って施工すると、波板と下地の密着性が低くなり、施工不良となってしまうため注意が必要です。
また、波板屋根を下地に固定する作業は高所で行うことになります。
高所での作業に慣れていない場合は、危険なので専門業者に相談することをおすすめします。

「波板屋根って?ポリカーボネートって?」では、波板に適した素材をご紹介しています。
耐久性に優れた素材が欲しい場合はぜひご確認ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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