波板コラム

カーポート屋根の修理業者の選びかた!注意点も徹底解説

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カーポートは雨風による影響を激しく受けるため、屋根の破損が付き物です。
その場合どの修理業者に頼むと良いかなどお困りではありませんか?
この記事ではカーポート屋根の修理業者の種類から選び方まで徹底解説していきます。

 

Contents

カーポート屋根の修理ができる業者の種類

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カーポート屋根の修理ができる業者は大きく分けて3つあります。

・カーポートのメーカー
・全国展開をしているリフォーム会社
・地元に根付いた板金専門業者

以上の3つの修理業者に絞り、特徴やメリット・デメリットを解説していきます。

 

カーポートのメーカー

設置したカーポートのメーカーに修理の依頼が可能です。
カーポートメーカーはアフターケアをしてくれる会社が多く、見知らぬ業者に頼むのが怖い方にはおすすめです。

カーポートメーカーに依頼するメリットは、純正品の材料を使用してくれることです。
メーカーはカーポート製品の販売や設置、交換などを手がけているので、純正品で修理をしてくれます。
メーカーに直接依頼するので、工事も安心して依頼できる点がメリットです。

デメリットは時間とコストがかかることです。
カーポートメーカーは屋根の修理をする際、下請け業者に依頼することがあるので中間マージンが発生します。
中間マージンが発生する分コストは上がり、さらに純正製品で修理するため取り寄せに時間がかかることもあります。

 

全国展開をしているリフォーム会社

全国展開をしているリフォーム会社とはハウスメーカーやホームセンターなどが含まれます。
ホームセンターは全国どこにでもあるので、修理を依頼したいときに気軽にお願いできるのがメリットです。
また、大手企業が多く、安心して修理を依頼できる点も魅力です。
屋根の材料によってはカーポートメーカーの部品を取り寄せることもできますので、依頼した業者に聞いてみましょう。

デメリットは品質の低下リスクです。
全国展開しているリフォーム会社は、下請けの修理業者に委託するのが一般的です。
下請けの場合、カーポート屋根専門の修理業者ではなく、住宅の修理が可能といった程度の会社が選ばれやすいため、修理品質が低くなるリスクがあります。
また、中間マージンが発生するのでコストが増えることも覚えておきましょう。

 

地元に根付いた板金業者

3種類の中で1番のおすすめは地元に密着した板金業者です。

メリットは品質の高さです。
カーポート屋根は板金業者の専門領域です。
地元の板金業者に依頼すると、専門的な知識によって的確な修理をしてくれるため品質が高くなります。

デメリットは業者探しが大変であることです。
全国チェーンの企業であれば広告を出しているため見つかりやすいですが、地元の板金業者は広告が少なく、見つけにくいケースが多いです。
そのため、知名度が低い業者を探すにはインターネットで「〇〇市(市区町村名) 板金業者」と検索して探すことをおすすめします。

 

カーポートの屋根修理を業者に依頼する前に確認しておきたいポイント

ポイント

業者にカーポートの屋根の修理を依頼する前にチェックしておきたいポイントは、以下の3つです。

・設置年数
・破損状況
・屋根の素材

順番に、それぞれのポイントの詳細を解説していきます。

 

設置年数

最初のチェックポイントは、カーポート屋根の設置年数です。
カーポートの屋根が設置されてから何年経過しているのか、修理を依頼する前に確認しておきましょう。

 

破損状況

カーポートの屋根の破損状況をよく確認しておくと、業者へ依頼する際に説明しやすくなります。
また、過去にカーポート屋根の補修をしたことがあれば、修理経歴も業者へ伝えておくようにしましょう。

 

屋根の素材

業者へ修理を依頼する際は、事前に屋根の素材も確認しておきましょう。
業者も屋根の素材がわかっていると、修理のイメージがしやすくなります。
波板には、以下のような様々な素材があります。

・トタン
・ポリカーボネート
・ガルバリウム鋼板
・塩化ビニル樹脂

中でも、現在カーポートの屋根材として多く使われているのは、「ポリカーボネート製」と「ガルバリウム鋼板製」です。

ポリカーボネートは合成樹脂の一種で、耐衝撃性や耐紫外線などが高いという特徴を持ちます。
ポリカーボネート製の波板の寿命は一般的に10年ほどです。
単価は6尺の場合で1,500~3,500円程度となります。

ガルバリウム鋼板製は、金属鋼板に防サビ性のメッキを施した素材です。
サビに強く、耐熱性にも優れているという特徴を持っています。
寿命は15〜20年ほどで、6尺の場合2,000〜4,000円程度で購入できます。

 

カーポート屋根の修理が必要になる主な要因

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カーポート屋根の修理が必要になる主な要因としては、以下の3つがあります。

・経年劣化
・風雨や雪などによる破損
・事故による破損

それぞれの要因の詳細を説明していきましょう。

 

経年劣化

屋根の経年劣化が見られたら、修理するタイミングだと言えます。
そのため、設置してある屋根材の耐用年数を確認しておきましょう。
耐用年数が近づいていたり、経年によって劣化が進んでいたりしたら、業者へ修理を依頼するようにしましょう。

 

風雨や雪などによる破損

風雨や雪などによって、カーポートの屋根が割れたり、ヒビが入ったりしてしまうことがあります。
自然災害によって屋根が破損したときも、修理をするタイミングです。

 

事故による破損

経年や自然災害だけではなく、モノがぶつかったり落ちてきたりすることによって屋根が壊れてしまうケースもあります。
もちろん、思わぬ事故による破損も屋根の修理をするタイミングです。

 

カーポート屋根の修理の流れ

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カーポート屋根の修理は、一般的に以下の流れで行なっていきます。

・波板の留め具を外す
・既存の波板を下地から取り外す
・下地に溜まったゴミを掃除する
・新しい波板のサイズを調整する
・波板を下地にはめる
・波板を留め具で下地に固定する

まずは、既存の波板を取り外すため、固定されている留め具を撤去していきます。
全ての留め具が外せたら、波板を下地から取り出します。
波板を外したタイミングでやっておきたいのが、下地部分の掃除です。
下地の溝にゴミや落ち葉が溜まっていることが多いので、波板を外したときに念入りに掃除をしておきます。

掃除が終わったら、続いては新しい波板の設置です。
まずは、波板をカーポートの屋根の大きさに合わせてカットします。
カットできた波板を下地にはめて、留め具で固定したら作業完了です。

 

カーポート屋根の修理はDIYでできる?

工具

カーポートの修理は、状況によってはDIYでも可能です。
DIYで修理する際には、以下の4つの道具を準備しましょう。

・インパクトドライバー
・新しい波板
・波板をカットする道具
・新しいビスや釘

ポリカーボネート製の波板にはハサミやカッター、ガルバリウム鋼板製の場合は電動ノコギリの使用がおすすめです。
新しく設置する波板の素材に適した道具を選んで作業するようにしましょう。

カーポートの修理は、高所での作業が必要となります。
はしごや脚立を設置する際は、必ず安定した場所に置いてください。
また、少しでも作業に危険を感じた場合には、無理せず業者へ依頼するようにしましょう。

 

カーポート屋根の一部分だけの修理はできる?

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カーポート屋根の一箇所だけが破損してしまった場合は、部分補修することも可能です。
しかし、その後の耐久性のことを考えると、一部分だけ修理するのではなく屋根を全て取り替えてしまう方がおすすめです。
どうしても部分補修したい場合には、防水テープやアルミテープなどで修理できます。
ただし、防水テープでの修理は応急処置にしかなりません。
そのため、すぐにまた破損してしまう可能性があることを覚えておきましょう。

 

カーポート屋根の修理を業者に依頼した場合の費用相場

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カーポート屋根の修理を業者に依頼した場合の費用は、材料費と施工費を合わせておよそ5~20万円が相場です。
設置する波板の素材や、業者ごとに設定している施工費で費用は変わります。
詳しくは業者に見積もりを出してもらい、工事費用の内訳をよく確認しましょう。

 

カーポート屋根修理にかかる費用を節約するための裏ワザ

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カーポートの屋根を修理する際にかかる費用を節約するためには、裏ワザがあります。
ここでは以下の5つの方法を紹介します。

・普段から点検やメンテナンスをする
・価格の安い素材に交換する
・早めに修理を行う
・自社施工の業者を選ぶ
・火災保険の利用を検討する

順番に、裏ワザの内容を詳しく解説していきましょう。

 

点検やメンテナンスを欠かさないようにする

修理費用を抑えるためには、定期的な点検やメンテナンスを欠かさないことが大切です。
普段からよくカーポートの屋根をチェックしておけば、破損や劣化症状に早く気づけます。
破損が軽度な段階で修理を行えば、工事にかかる手間や期間も抑えられて、費用を節約できるでしょう。

 

価格の安い素材に交換する

カーポート屋根を交換する際に、既存のタイプよりも安い素材を選ぶと、工事費用を抑えられます。
例えば、現在はガルバリウム鋼板製の波板が設置されているのであれば、ポリカーボネート製に交換すると素材にかかる費用が安くなります。
素材ごとの機能面や価格面を考慮した上で、交換する波板を選ぶようにしましょう。

 

早めに修理を行う

カーポート屋根に破損が見つかったら、早めに修理を依頼するようにしましょう。
面倒がって修理を先延ばしにしてしまうと、破損箇所はますます悪化していきます。
破損が悪化してしまった場合には、さらに修理費用もかさみます。
破損を発見したら、なるべく早めに修理をしてしまった方がお得です。

 

自社施工する業者に依頼する

カーポート屋根をなるべく安く修理したいのであれば、自社施工をする業者を選ぶようにしましょう。
自社施工ではない業者を選ぶと、下請けの会社に工事を委託する際の中間マージンがかかってしまいます。
一方で、自社で受注、修理をする業者へ依頼した場合には、中間マージンがかかることはありません。
屋根修理を依頼する業者を選ぶ際には、自社で施工しているかを確認するようにしましょう。

 

火災保険の利用を検討してみる

カーポート屋根の破損原因や状況によっては、火災保険を利用して修理できます。
カーポート屋根の修理で火災保険が利用できる条件としては、主に以下の3つがあります。

・自然災害による被害
・破損してから3年以内
・修理費用が20万円以上

まず、1つ目の条件はカーポートの屋根が自然災害によって破損したかどうかという点です。
具体的には、以下の3つの災害によって屋根が壊れた場合に、火災保険が適用されやすくなります。

・風災
・雪災
・雹災(ひょうさい)

風災では、台風や竜巻などが発生して最大瞬間風速が20メートル以上の風が吹き屋根が破損したときに火災保険の申請が可能です。
風で屋根が飛ばされてしまったり、飛来物が当たって破損したりした場合は、火災保険の利用を検討しましょう。
豪雪や雪崩によってカーポートの屋根が壊れた場合は、雪災での被害となります。
雹災は、雹によってカーポートの屋根が破損した場合に適用されます。

2つ目の条件は、屋根の破損から3年以内の申請であるかという点です。
破損から3年を過ぎてしまうと火災保険が適用されなくなるので、申請はなるべく早めにするようにしましょう。
また、すでに修理が終わっている工事についても、後から火災保険の申請ができます。
心当たりのある方は、保険会社へ相談してみてはいかがでしょうか。

最後の火災保険の適用条件は、修理費用が20万円以上かかっていることです。
現在の火災保険の多くは、20万円以上の損害に対して保険金が出る仕組みとなっています。
ただし、保険会社によっては設定されている金額が異なるケースもあります。
ご自身が加入している火災保険の詳しい適用条件は、保険会社へ問い合わせてみてください。

 

カーポート屋根の修理業者の選びかた

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カーポートを修理してくれる業者は、メーカーやリフォーム業者、板金業者など多岐にわたります。
そのなかで業者を選ぶ際の基準にしたいのが実績です。

特に、地元の板金業者であれば住んでいる市区町村での施工事例を紹介していることが多いため、ぜひ確認してみましょう。
コストがかかっても大手企業に任せて安心を得たい方はホームセンターやハウスメーカー、カーポートメーカーに修理を依頼するのもおすすめです。

また、複数の業者で悩んだら以下の方法で優良な会社を選ぶようにしましょう。

 

相見積もりをしてみる

優良な業者を選ぶためには、相見積もりを取ることをおすすめします。
複数の業者から見積もりをもらうことで、適正価格で工事を受注している会社を見分けられます。
また、それぞれの業者から受け取った見積書の内容もよく確認しましょう。
詳細を細かく記載している業者は、親切で信頼できると言えます。

 

現地調査や説明を丁寧に行うかチェックする

業者が現地調査や工事の説明をする様子をよくチェックして、優良かどうか見極めましょう。
現地調査や工事の説明を丁寧にしてくれる業者は、安心感があると言えます。

 

口コミを確認してみる

口コミを確認することも、優良業者を選ぶ上では有効です。
インターネットで「業者名+口コミ」と検索して、実際に工事を依頼した人からの評価を探してみましょう。
高評価であることはもちろん、工事内容や依頼主への対応の良さなどもチェックしておくことが重要です。

 

保証やアフターサービスの有無をチェックする

工事後の保証やアフターサービスが充実していることも、良い業者の条件です。
修理を依頼する前には、必ず工事後の対応についても確認しておきましょう。
アフターサービスが不十分な業者へ依頼してしまうと、施工不良が生じた際に追加で修理費用がかかってしまうケースもあります。

 

カーポート屋根の修理で選んではいけない業者の特徴

悪徳業者

見積りの依頼をしたこともない業者が訪問してきて「無料で調査をします」と語る場合は注意が必要です。
カーポートは基本的に敷地外から見える場所にあるので、悪徳業者が目を付けやすいです。
また、見積書の項目が「工事一式」といったように大雑把な会社も悪徳業者である可能性が高いので注意が必要です。

 

カーポート屋根の修理を依頼する業者の探し方

業者探し

カーポート屋根の修理を依頼する業者を探す際は、主に「ネットで検索する」か「知り合いに紹介してもらう」の2つの方法があります。
それぞれの方法を詳しく解説していきましょう。

 

ネットで検索してみる

ネットでカーポートの修理業者を探す際には、以下の3つのキーワードを合わせて検索してみましょう。

・カーポート
・修理
・施工を希望する地域名

検索する際は、見つかった業者の口コミ情報を同時に集めることをおすすめします。
複数の業者の中から修理を依頼する会社を選ぶ際に、依頼主からの評判は大きな選定基準となります。

 

知り合いに紹介してもらう

2つ目は、おすすめのカーポート屋根の修理業者がないかを知り合いに聞いてみる方法です。
知り合いからの生の情報は、良い業者を見つける上で大変参考になります。
お住まいの地域の優良業者を見つけるためにも、近所の方や知り合いからおすすめ情報を聞いてみましょう。

 

カーポート屋根修理の施工事例を2件紹介

以下では、「波板プロ」が実際にカーポート屋根の修理をした2つの事例を紹介します。
施工にかかる期間や費用も記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

破損したカーポート屋根の修理

事例2-1 事例2-2

家の屋根からカーポートの上に雪が落ちてきて、大きな穴があいてしまったために修理を行いました。
新しい波板は、ブロンズクリアーの明るい素材を選びました。
修理作業は、1日で完了しています。
施工価格は、廃材処分費を含めて税別80,000円でした。
波板を交換している間は自家用車を移動させていただき、安全に配慮して作業を行いました。

 

大きなサイズのカーポート屋根の修理

事例13-1事例13-2

経年劣化していた、大きな駐車場の屋根を修理したケースです。
新しい屋根材の色はクリアエンボスを選んでいます。
大きな屋根のため、作業員2人で作業をすることにしました。
作業に要した時間は、2日間です。
施工費用は税別で100,000円となりました。

 

カーポートの屋根修理には業者の見極めが大切!

費用

費用を抑えて信頼できる工事を行ってもらうためには、地域に根ざした板金業者がおすすめです。
カーポートの修理をする前に、しっかりと見積もりを取り、入念な打ち合わせができる業者を選びましょう。

波板素材としてよく利用される「ポリカーボネート」の詳細を知りたい方は「波板屋根って?ポリカーボネートって?」もご覧ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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