波板コラム

ベランダ屋根で主流の「ポリカーボネート」の特徴とメリットとは?他の素材との違いは?

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「ベランダの屋根に使われる『ポリカーボネート』とはなんなのだろうか」
「ポリカーボネートを使うメリットを知りたい」
「ポリカーボネートとその他の素材で、何が違うのだろうか?」

ベランダ屋根の交換を考えている人は、このような疑問を持っているのではないでしょうか?
ポリカーボネートは優秀な素材であり、ベランダの屋根材において幅広く使われています。

本記事ではベランダ屋根におけるポリカーボネートについて、以下のような情報を解説します。

・ポリカーボネートの基本情報
・ベランダでポリカーボネートが使われる理由
・ポリカーボネートと他素材の違い
・交換するタイミング

本記事を読めば、ベランダの屋根をポリカーボネートに交換したほうがいい理由がわかるはずです。

 

ベランダの屋根で使われるポリカーボネートの基本情報

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ポリカーボネートとは、石油を原料とした樹脂素材のひとつです。
耐久性が非常に高く、ベランダの屋根材として使われています。

従来、べランタの屋根材には、「アクリル」や「塩ビ」が幅広く使われていました。
しかし現在は、より耐久性の高いポリカーボネートが主流になりつつあります。

 

ベランダ屋根にポリカーボネートが使われる理由とメリット

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ポリカーボネートが、ベランダの屋根材として広く普及した理由とメリットとして以下4点が挙げられます。

・きわめて耐久性が高い
・耐用年数が10年と長い
・コストパフォーマンスがよい
・透明性が高く日光を遮らない

それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。

 

きわめて耐久性が高い

ポリカーボネートはベランダの屋根に広く使われる最大の理由は、「きわめて耐久性が高い」ことです。
ポリカーボネートには、アクリルの20倍程度の強度があり、破損しづらいというメリットがあります。

また、アクリルや塩ビと比較して紫外線や高温にも強く、劣化しづらいという特徴もあります。
こういった耐久性の高さは、ベランダの屋根材にポリカーボネートを使用するもっとも大きなメリットです。

 

耐用年数が10年前後と長い

ポリカーボネートの耐用年数は、一般的な環境下であれば10年ほどです。
一方、幅広く使われた塩ビであれば、耐用年数は2〜3年ほどです。

つまり従来の素材よりも比較的長持ちすることから、ベランダの屋根材として広く使われるようになりました。

 

コストパフォーマンスがよい

ポリカーボネートは価格安い上に耐用年数が長く、コストパフォーマンスも優秀です。

ポリカーボネートをベランダの屋根材として使用する場合、材料費は6尺あたり1,500〜3,500円程度となります。
かつてベランダの屋根材として幅広く使われていた塩ビも同程度かやや安いだけであり、材料費において大きな違いはありません。

しかし塩ビの耐用年数は2〜3年程度です。
一方、ポリカーボネートは10年前後と、塩ビと比べて大きな違いがあります。

つまり材料費に大きな違いがないにも関わらず、ポリカーボネートの方が圧倒的に耐用年数が長くなっています。
したがって、ポリカーボネートは比較的コストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

 

透明性が高く、日光を遮らない

ポリカーボネートは、比較的透明性が高い素材です。
十分に採光できることで、以下のメリットがあります。

・洗濯物が乾きやすい
・部屋に日光を取り入れやすい

したがってポリカーボネートは、ベランダの屋根材に向いていると言えるでしょう。

 

ポリカーボネートと他素材の違い

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ベランダの屋根には、ポリカーボネートのほか、以下が使われていることがあります。

・アクリル
・塩ビ

ただしそれぞれを比較すると、ポリカーボネートの方が、ベランダの屋根材としては適切であることがわかります。
ポリカーボネートとそれぞれの素材の違いについて比較するので、参考にしてください。

 

ポリカーボネートとアクリルの比較

ポリカーボネートは、アクリルと比較しておよそ20倍の強度があります。
また高温や紫外線にも強く、アクリル比較して劣化が遅いのも特徴です。
透明性はアクリルの方がわずかに高いのですが、体感できるほどの違いではありません。

現在のベランダの屋根材がアクリルであれば、劣化が進んでいる場合もあります。
その場合、ポリカーボネートへの交換をおすすめします。

 

ポリカーボネートと塩ビの比較

ポリカーボネートは、塩ビと比較すればわずかに価格が高い素材です。
しかし高温や紫外線に強く、耐久性の面では塩ビよりもはるかに優れています。
透明性でも塩ビを上回り、ベランダの屋根材としてはポリカーボネートの方が適切だと言えるでしょう。

また、近年は塩ビの屋根材が手に入りづらいという側面もあります。
ベランダの屋根材を交換するなら、ポリカーボネートが現実的な選択肢だと言えるでしょう。

現在、ベランダの屋根材が塩ビなのであれば、劣化が進んでいることも考えられます。
その場合は、早い段階でポリカーボネートへ交換することをおすすめします。

 

ベランダの屋根をポリカーボネートに交換するタイミング

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ベランダの屋根を交換するなら、ポリカーボネートがおすすめです。
ただし「どのようなときに交換すればよいかわからない」という人も多いでしょう。
ベランダの屋根をポリカーボネートに交換するタイミングは大きく分けて3つ挙げられます。

・屋根材が耐用年数を超過している
・屋根材に経年劣化が見られる
・自然災害により破損や飛散があった

それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。

 

ベランダの屋根材が耐用年数を超過している

ベランダの屋根材が耐用年数を超過した場合は、交換が必要です。
耐用年数を超過したまま放置していると、以下のトラブルの原因になります。

・屋根材落下による事故
・屋根材が飛散する
・破損部分から雨漏りする

特に屋根材の落下や飛散は怪我の原因にもなるので、たいへん危険です。
耐用年数を超過しているなら、できるだけ早くポリカーボネートへ交換することをおすすめします。

 

ベランダの屋根材に経年劣化が見られる

耐用年数の範囲内でも、経年劣化が見られる場合は交換が必要です。
ベランダの屋根材は、環境次第では、耐用年数の範囲内でも著しく劣化することがあります。
具体的には、以下の劣化症状があれば、早い段階での交換が必要です。

・屋根材を固定具が浮いている
・屋根材にひび割れがある
・屋根材が浮いている
・屋根材や固定具が変色している

上記のような劣化がないか、一度点検することをおすすめします。

 

ベランダの屋根材が自然災害により破損や飛散があった

ベランダの屋根材は、自然災害で破損・飛散することもあります。
自然災害とは、たとえば以下を指します。

・強風
・豪雨
・積雪
・ひょう

そのままだと更なる破損・飛散の原因になるので、早急な修理が必要です。

なお、自然災害によるベランダの屋根材の破損・飛散は、火災保険の適用で無償修理できる可能性があります。
自然災害による破損や飛散があった場合、火災保険会社に連絡を取り、保険適用の対象となるか確認しましょう。

 

ベランダの屋根はポリカーボネートがおすすめ

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かつてベランダの屋根材には、アクリルや塩ビが幅広く使われていました。
しかし現在では、より耐久性やコストパフォーマンスに優れるポリカーボネートが主流になっています。
ベランダの屋根材を交換する場合は、ポリカーボネートがおすすめです。

ベランダの屋根材をポリカーボネートに交換するタイミングとしては、ふたつ挙げられます。

・耐用年数が超過している
・著しい劣化が見受けられる

上記のようなケースでは、事故を予防する目的でも、早期の交換が必要です。

また、自然災害によってベランダの屋根が破損・飛散した場合、火災保険の適用で無償修理できる可能性があります。
火災保険が適用されるかどうか、火災保険会社に確認してみましょう。

ポリカーボネート製の波板の特徴とは?施工費用やサイズなどを解説では、波板に適した素材であるポリカーボネートをご紹介しています。
耐久性に優れた素材が欲しい場合はぜひご確認ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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