波板コラム

2階にあるベランダの古くなった屋根を張り替えよう!費用や業者の選び方など大公開!

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「ベランダの屋根が古くなってきたから張り替えたい」

こういったことでお困りではないですか?
ベランダの屋根は一般的に波板屋根と呼ばれる種類が多く、水をはじき、耐久性が高いことが特徴です。
材料費が安価で簡単に工事ができる長所もあるでしょう。

この記事では2階のベランダにある屋根の張り替え費用や、業者の選びかたなどを紹介していきます。

 

2階にあるベランダで屋根の張り替えが必要なケース

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2階にあるベランダの屋根で張り替えが必要な症状には以下の例があります。

・さびている
・穴があいている
・雨漏りをしている

以下では、張り替えが必要な3種類の症状と直しかたなどを解説します。

 

さびている

ベランダの屋根が受ける特に大きい影響は雨によるさびです。
ベランダの屋根が赤茶けた色になっている様子をよく目にします。
一般的な原因としては、塗装が剥がれた箇所に雨が当たることが挙げられます。

再塗装すれば解決する場合もありますが、材料そのものにさびが発生している場合は同じ箇所に再発しやすいです。
このため、さびの度合いによっては屋根全体の張り替えが必要でしょう。

 

穴があいている

ベランダの屋根に穴があく原因はさびが挙げられます。
さびてしまった屋根材は時間とともにもろくなっていき、小さい穴ができはじめます。
このほか、さびている箇所に猫が飛び乗って穴があくこともあるでしょう。

応急処置としてはブルーシートでの補強が挙げられます。
穴の大きさによっては部分的な張り替えが必要です。
小さい穴であればシリコンで埋めることも可能でしょう。

 

雨漏りしている

雨漏りの原因は、さびで傷んだ箇所や夏の強い紫外線で受けた部分からの破損が考えられます。
ベランダの屋根材によっては熱で歪みが発生する場合もあり、張り替えが必要となるでしょう。
小さな穴による雨漏りであればシリコンで埋めることもできます。

 

2階のベランダ屋根を張り替える方法

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2階のベランダ屋根は、以下の4ステップで張り替えられます。

・既存の屋根を取り外す
・下地を整える
・新しい屋根を用意する
・屋根を固定する

作業方法を順番に説明していきましょう。

 

既存の屋根を取り外す

まずは、既存の屋根材をきれいに取り外していきます。
屋根の留め具は、手または電動ドライバーを使って外します。
作業をはじめる前に、電動ドライバーが必要な留め具かどうかよく確認しておきましょう。

 

下地を整える

屋根材を外したら、下地を整えていきます。
新しい屋根材がしっかりと固定できるように、破損箇所は補修をして、下地を整えておきましょう。
また、屋根を張り替えるタイミングで普段はできない箇所の掃除をすることもおすすめです。

 

下地のサイズに合わせた屋根を用意する

続いて、下地のサイズに合わせてカットした屋根材を用意します。
屋根材のカットは、素材に合わせてカッターやハサミ、電動ノコギリを使い分けて行います。
作業する際は軍手をつけて、ケガには十分注意しましょう。
波板を設置する際は、必要な枚数を間違わないように気をつける必要があります。
特に、2枚以上の波板を使って施工する際は、規定サイズと働き幅について確認しておきましょう。
例えば、規定サイズが655mmの波板を2枚以上使用するときは、それぞれの2.5山分の80mmが重なることになります。
そのため、働き幅は655-80=575mmとなります。
波板は、屋根のサイズを確認して必要な枚数を計算してから購入するようにしましょう。

 

波板に留め具を固定する

最後に、屋根材を留め具で固定します。
波板を使用する場合には、留め具は屋根の下地に合ったタイプを選ぶようにしましょう。
波板に使用する留め具には、主に以下の5つのタイプがあります。

・傘釘
・ビス
・ポリカフック
・フックボルトセット
・パイプボルトセット

傘釘は、下地が木製のときに使用するようにしましょう。
傘釘はその名の通り、釘の頭に傘がついたような形状をしており、雨水を通しにくくなっています。
ビスには下地が木製または金属製用のタイプがあります。
ビスも、溝があるタイプの釘の頭に傘のようなカバーがついているのが特徴です。
下地がアルミ製のときには、ポリカーボネート製の留め具であるポリカフックを使用します。
また、下地がL型アングルの場合は下部がL字のフックボルトセットを選びます。
下地がパイプタイプであれば、パイプに引っかけられるように「し」の字をした留め具を選ぶようにしましょう。

 

2階にあるベランダで屋根の張り替えにかかる費用を解説!

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ベランダの屋根材の費用は以下のようになります。

波板の場合
張り替えの費用:3〜6万円
足場の設置費用:10〜15万円

平坦な屋根の場合
張り替えの費用:2〜6万円
足場を設置する際の費用:10〜15万円

一般的に、平坦な屋根のほうが安く張り替えられます。
どの屋根材にしても、2階のベランダの工事の場合は足場の設置費用がかかるため意識しておきましょう。

 

ベランダの屋根の張り替えを安く済ませる方法

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ベランダの張り替えを安く済ませる方法は大きく分けて2つあります。
「相見積もりを取る」と「火災保険を利用する」です。

 

相見積もりを取る

ベランダ屋根の張り替えを安く済ませたい場合は、相見積もりを取って比較しましょう。
複数の業者から見積もりを取ることで、同等の工事内容であっても安く張り替えてくれる業者が見つかります。

なかには格安で見積もりを出してくる業者もありますが、他社より極端に安すぎる場合は見積もりの内容によく目を通しましょう。
高額な追加費用を請求するために見積もり段階では施工費を安く見せる業者もいるため注意が必要です。

 

火災保険を利用する

2階のベランダは、災害にあった際に影響を受けやすい場所でもあります。
災害にあった場合に役立つのが火災保険です。

火災保険が適用される修理例として、2階にあるベランダの屋根に積もった雪の重さで波板が破損したケースが挙げられます。
ほかには「台風によって波板が剥がれてしまった」「雹(ひょう)や霰(あられ)によって屋根に穴があいた」などもあるでしょう。

上記の事例では火災保険が適用されやすいため、ご自宅のベランダ屋根の状況を一度確認してみてください。

 

波板張り替えを行っている業者を選ぶ際のポイント

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波板の張り替えを行なっている業者を選ぶ際に押さえておきたいポイントは、以下の3つです。

・波板の張り替え実績が豊富か
・建設業の許可を持っているか
・地域で長く営業しているか

順に、それぞれのポイントの詳細を紹介していきましょう。

 

波板の張り替え実績が豊富な業者を選ぶ

波板の張り替えを依頼する際は、実績が豊富な業者を選ぶと安心です。
実績の少ない業者に依頼してしまうと、作業に慣れておらず施工不良が起きてしまうことがあります。
反対に、経験が豊富な業者は施工する屋根に適した張り替え工事を選択できるため、失敗が少なくて満足のいく仕上がりになります。
いくつかの業者で迷った際には、施工実績の多い会社を選びましょう。

 

建設業許可を持っている業者を選ぶ

業者を選ぶ際は、建築業許可を保有しているかどうかも確認してみましょう。
屋根工事を行うための建設業許可は、以下のような資格を保有していると取得できます。

・1級建築士
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士
・1級建築板金技能士

ただし、屋根工事の施工実績が10年以上ある場合には、資格を有していなくても許可を取得することが可能です。
いずれにしても、建築業の許可を得ているということは、規定の資格取得や実務経験がある者が在籍しているということです。
確かな技術を持った業者だという根拠になりますので、安心して施工を任せられるでしょう。

 

地域で長く営業している業者を選ぶ

二階のベランダ屋根の張り替えは、地元の老舗業者に依頼すると失敗が少ないです。
地域で長く営業している業者は、地元の依頼主からの信頼度が高いです。
経験も豊富なことから、施工不良が起きる心配も少ないので安心して工事を依頼できます。
また、地域の特性をよく理解しているため、気候や住環境に合った工事を行なってくれるでしょう。

 

2階にあるベランダ屋根はさびや雨漏りが発生したら修理を依頼しよう

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2階のベランダ屋根は、さびている、穴があいている、雨漏りしているといった場合に張り替えが必要です。
費用は2〜15万円程度かかります。
修理が必要なときは地域密着型の板金業者に依頼すると費用が安くなりやすいため、見積もりをとってみるとよいでしょう。
強引なセールスをしてくる営業マンは悪徳業者の危険があるため注意しましょう。

波板素材としてよく利用される「ポリカーボネート」の詳細を知りたい方は「波板屋根って?ポリカーボネートって?」もご覧ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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