波板コラム

ポリカーボネートの価格はいくら?屋根に設置する際の費用や注意点も解説

ポリカ屋根

「ポリカーボネートの価格や、屋根に設置する際の費用はどれくらいかかる?」
「設置時の注意点を知りたい」

ベランダや庭の屋根にポリカーボネートを使いたいと検討している場合は、このような悩みがあることでしょう。

ポリカーボネートの本体価格はサイズによって違い、設置費用については屋根の形状や現場の状況で異なります。

本記事では、ポリカーボネートの本体価格や施工費用、設置時の注意点などを解説します。

信頼できる業者の選び方についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

Contents

ポリカーボネートの価格

波板を重ね1

ポリカーボネートには定尺があり、それぞれの相場価格があります。

どの寸法も、幅は655mmです。

長さがそれぞれ異なります。

以下にて、寸法と各サイズの相場価格を紹介します。

【寸法】
・6尺:長さ1,820mm
・7尺:長さ2,120mm
・8尺:長さ2,420mm
・9尺:長さ2,730mm
・10尺:長さ3,030mm

【価格】
・6尺:1,500〜3,500円ほど
・7尺:1,800〜3,800円ほど
・8尺:2,100〜4,100円ほど
・9尺:2,400〜4,400円ほど
・10尺:2,700〜4,700円ほど

ポリカーボネートのサイズは基本的に6尺からです。
もし、3尺が必要であれば6尺を半分にして活用します。

4尺は8尺を、5尺は10尺に切断して使います。

DIYで施工する際に6尺以下のサイズを使いたい場合は、自身で必要なサイズを計測して、印を付けてから切断するとよいでしょう。

屋根にポリカーボネートを設置する際の価格

波板修理画像7

ポリカーボネートを設置する際の相場価格は、5~20万円ほどです。
ただし、屋根の形状や階層、現場の環境などで実際にかかる費用は相場と異なる場合があります。

費用を抑えるために、ほとんどのケースでは足場設置を行わずにハシゴや脚立で作業をします。

以下のサイトに「波板プロ」の施工事例と参考価格を記載しているため、ご自宅の波板屋根と同じようなケースを探してみてください。
【波板屋根の工事事例と価格】

ポリカーボネートの設置価格を抑えるための方法

波板切断4

屋根にポリカーボネートを設置する際、できるだけ価格を抑える方法は下記のとおりです。

・適切なポリカーボネートを設置する
・下地に合った留め具を使用する
・定期的に点検やメンテナンスをする
・優良な業者に工事を依頼する

それぞれ詳しく解説します。

屋根に合ったポリカーボネートを設置する

まずは、屋根に合ったサイズのポリカーボネートを設置することが重要です。
不適切なサイズで施工すると、すぐに破損したり、雨漏りしたりして補修に余計な費用がかかってしまいます。

DIYで施工する場合は、多めに素材を用意しておくと、失敗しても対処できるでしょう。
再工事にならないように、最初から屋根に合うポリカーボネートを設置すれば、費用を抑えられます。

下地に合った留め具を使用する

ポリカーボネートを屋根に設置する際は、下地に適した留め具を使用することで耐久性が高まり、交換時期を延ばせます。
そのため、できるだけ耐久性を維持するためにも下地に合った留め具を使用しましょう。

下地ごとに適した留め具がわからない方に向けて、以下に詳しくまとめています。

・木材下地:ビス、傘釘
・アルミ材C型鋼下地:ポリカフック
・L型アングル下地:フックボトルセット

下地によってビスの素材やフックの長さを変えなければなりません。
波板の販売店に聞いたり、説明書をよく確認したりしてから施工すると安心です。

定期的に点検やメンテナンスをする

ポリカーボネートの屋根は定期的に点検・メンテナンスを行うことで、耐久性を維持できます。
耐久性が保てれば、交換時期を延ばせて将来的にかかる費用を抑えられるのです。

ひび割れや変形・変色はないか、定期的にチェックするようにしましょう。
留め具の緩みを放置すると、雨風によって破損や雨漏りが発生する可能性があります。
メンテナンスをしっかりと行って、安全に使用しましょう。

ポリカーボネートの耐用年数は10年ほどなので、時期を過ぎたら交換しましょう。

優良な業者に工事を依頼する

費用対効果を高めるためにも、ポリカーボネートの設置は優良な業者に依頼しましょう。
優良な業者であれば、施工不良の発生を防いで、短期間での修理や補修などに無駄な出費を出さなくて済みます。

ホームページに掲載されている施工実績やお客様からの口コミなどをチェックすると、業者の技術力や人柄がよくわかります。
信頼度がわかる判断材料を集めて、優良な業者を見つけましょう。
相見積もりを活用して、複数の業者と関わって見比べるのも手段です。

ポリカーボネート設置を依頼する業者の失敗しない選び方

ポリカーボネートを屋根に設置する際に、どのように業者を決めると安心できるのか、具体的な選び方を以下に挙げます。

・建設業許可を持っているか確認する
・国家資格を持っているか確認する
・RECACO加盟の業者を選ぶ
・地域密着型の業者を選ぶ

それぞれの内容を解説します。

建設業許可を保有しているか確認する

工事を依頼するなら、業者が建設業許可を持っているかどうかを確認しましょう。
建設業許可を保有するには、以下の条件を満たさなければなりません。

・管理体制の基準をクリアしている
・専任の技術者が在籍している
・請負契約に関する誠実性がある
・ある程度の資金信用を得ている

ポリカーボネートの設置に建設業許可がなくても工事は可能です。
しかし、さまざまな条件をクリアしてきちんと許可を保有している業者は、より信頼度が高まります。

国家資格を持つ職人がいるか確認する

国家資格の取得に力を入れている業者は、職人の育成と技術力向上に精を出している優良な会社といえます。
社内全体で技術力を高め合っていると、誰が施工しても完成度にバラつきが出にくいのが大きなメリットです。

ポリカーボネートの設置に適する代表的な資格は次の通りです。

・建築板金技能士
・施工管理技士
・建築士

上記の資格を取得するには、専門知識と実務経験が一定以上であることが条件です。
資格がある業者は質の高い施工をしてくれるため、安心して依頼ができます。

リフォームパートナー協議会(RECACO)に加盟をしている業者を選ぶ

工事を依頼する際は、リフォームパートナー協議会(RECACO)に加盟している業者を選びましょう。
リフォームパートナー協議会(RECACO)とは、信頼される業者の育成を目的として、技術や接客マナーなどの講習を実施する社団法人です。

加盟している業者は講習を受けてから現場に出ているため、信頼度が高いといえます。

加盟には、建設業許可や国家資格の取得など、信頼に繋がる証明書が必要です。
プロであっても、講習を受けてさらに高みを目指す業者なら、安心して施工を依頼できるでしょう。

リフォームパートナー協議会の公式サイトから加盟している業者を探せるので、事前にチェックしておくと良いでしょう。

地域で長く営業をしている業者を選ぶ

地域に根ざして営業している業者は、顧客を第一に考えてくれるため安心感があります。
自宅と店舗が距離的に近いため、ポリカーボネートに不具合が起きてもすぐに駆けつけてもらいやすいのもメリットです。

また、地域で長く営業しているということは、多くの方から依頼を受けているため、知識や施工実績も豊富で信頼できます。対応力の高さや人柄のよさも評判に直結しているでしょう。

評判が広がりやすい地元で長く営業を続けるためには、お客様から評価を得られなければなりません。
よって、地域で長く営業している業者は継続的に信頼を得ていることになります。

自社職人が在籍している業者を選ぶ

自社職人が在籍している業者を選ぶことは、失敗しない業者選びの重要なポイントの1つです。
自社職人が在籍している業者は、お客様と会社の間に下請け業者が入らないので中間マージンが発生しません。
そのため高品質な施工をお手頃価格で実施できます。

下請けに頼らず、自社職人がすべての工程を行うので責任の所在がはっきりしているのも安心できるポイントです。
下請け業者が間に入らないので、自社の看板を傷つけないようにより責任感のある対応が期待できます。

ポリカーボネートの特徴

カーポート波板施工4

ポリカーボネートは波板と平板の2種類があり、耐用年数は10年程度です。
ポリカーボネートの平板は一般的にはあまり販売されていません。

一方、波板は手に入りやすく価格も手軽です。
ガラスの代替としても注目されており、樹脂製で透明度が高く耐衝撃性にも優れています。
それゆえベランダやテラス、駐車場、駐輪場などの屋根にも使われている素材です。

丈夫で汎用性も高いポリカーボネートですが、定期的に状態を確認しメンテナンスすると安心です。
不具合がなく大丈夫そうに見えても、確認すると交換した方が良い場合があります。
安全面を考慮して、設置してから10年程度を目処に交換するのがおすすめです。

ポリカーボネートのメリット・デメリット

波板(ポリカ)5

ポリカーボネートは大変優れた素材ですが、良い面ばかりではありません。
使用方法などを含め、どのようなものなのかを正確に把握することが、不具合や事故防止の観点からも大切です。

屋根にポリカーボネートを使用するメリット、デメリットを詳しく紹介します。

メリット

ポリカーボネートのメリットは下記のとおりです。

・ 耐用年数10年と高寿命
・ガラスに近い透明性を持つ
・野外でも使用できる耐候性・耐衝撃性
・耐熱性があり直射日光にも強い
・軽量なのに耐久性に優れている
・目隠し効果のあるマット調もある
・自己消火性がある

このように、ポリカーボネートは非常に優れた性質を持つ素材です。
幅広い用途で使えるため様々な場面で使用されています。

デメリット

ポリカーボネートは屋根へ設置するのにメリットの多い素材ですが、多少のデメリットもあります。
デメリットは下記のとおりです。

・細かい傷がつきやすい
・汚れを放置すると取れなくなる
・アルカリ剤、溶剤で劣化する
・高温高湿の環境には弱い。

高い耐久性を持つポリカーボネートですが、薬品には弱いため注意が必要です。
劣化やひび割れの原因になるので薬品で磨こうとしてはいけません。

正しく使えば、問題のないことがほとんどです。

ポリカーボネートの施工事例

カーポート4

「波板プロ」が実際に施工したポリカーボネートの事例を2つ紹介します。
事例1
【before】
事例1-1

【after】
事例1-2

現場地域:東京都小平市
交換場所:ベランダの屋根
交換理由:雹(ひょう)で破損をしてしまったため
波板のクリアーエンボスを使用したことで、透明度も高くベランダも暗くならず明るい印象です。

屋根からの作業で足場が不要だったため、半日の作業で済んでいます。

雨樋の交換を一緒にしても税別60,000円で新しくできました。

事例2
【before】
事例2-1

【after】
事例2-2

現場地域:埼玉県狭山市
交換場所:駐車場の屋根
交換理由:家の屋根からの落雪で波板が破損してしまったため

ブロンズクリアーを使用したことで、自宅の外壁にぴったりの落ち着いた雰囲気になりました。

作業時間は1日で完了。

施工価格は、廃材処分費を含めて税別80,000円でした。

ポリカーボネートの価格に関するよくある疑問

ポリカーボネートの価格について、よくある疑問を紹介します。

・ポリカーボネートは家のどこで利用できる?
・カーポートやベランダにポリカーボネートを設置する場合に注意することは?
・ベランダにポリカーボネートの屋根は追加できる?
・ポリカーボネートの他にどのような波板がある?
・自分でポリカーボネートを設置できる?
・相見積もりはとった方が良い?
・火災保険は適用できる?

1つずつ詳しく解説します。

ポリカーボネートは家のどこで利用できる?

ポリカーボネートはカーポートやベランダの屋根に使用されることが多い建材です。
カーポートには車を雨や雪、紫外線や熱から守る役割が求められます。

そのためカーポートには、耐衝撃性や耐熱性の高い素材を使用する必要があり、ポリカーボネートは最適な素材です。
大切な愛車を守るだけでなく、雨に濡れずに車から乗り降りするために、自宅駐車場にカーポートがあると便利です。

またポリカーボネートはベランダの屋根に使用されます。
ベランダにポリカーボネートの屋根をつけることで、雨や雪、紫外線を軽減できます。
ベランダで洗濯物を干す場合、急な雨に見舞われても安心です。

室内の温度が上がりにくくなる、床材を紫外線から守るといったメリットもあります。

カーポートやベランダにポリカーボネートを設置する場合に注意することは?

カーポートやベランダにポリカーボネートを設置する場合は、交換時期と安全面での考慮が必要です。
ポリカーボネートは軽い素材なので、台風で飛ばされることがあります。
定期的なメンテナンスを怠らず、留め具がしっかりついていれば基本的に問題ありません。

ただし留め具が緩んでいたり破損箇所があったりするなど、不具合があると危険です。
見た目に不具合がなくても設置から10年ほどで状態を見直し、交換を検討しましょう。

台風などの強風で人や物に被害が出ないように、メンテナンスを定期的に行う必要があります。

ベランダにポリカーボネートの屋根は追加できる?

ベランダにもポリカーボネートの屋根を付けられます。
ただしメリットはもちろんデメリットもあるので、正しく理解したうえで検討することをおすすめします。

まずはメリットをみましょう。

・洗濯物が干しやすくなる
・紫外線を遮断し暑さを緩和できる
・目隠しになる

一方、デメリットは2つあります。

・部屋の中が暗くなる場合がある
・雨音が響く

濃い色など太陽の光を通しにくいポリカーボネート素材だと、部屋が暗くなるというデメリットがあります。

ポリカーボネートには「熱線カットタイプ」と呼ばれる製品があり、これを活用すると太陽光の熱線をカットしてカーポート下の温度上昇を抑制する効果が期待できます。

ポリカーボネートの他にどのような波板がある?

ポリカーボネートの他にも波板の素材には、下記の5種類があります。

・ポリカーボネート製
・ガルバリウム鋼板製
・トタン製
・塩化ビニル樹脂製
・塩化ビニル樹脂(ガラスネット入り)製

ガルバリウム鋼板は錆びにくい金属製の屋根材ですが、カーポートやベランダ屋根には向いていません。
透明度が低くて日差しを遮ってしまい、室内が暗くなってしまうからです。
トタンや塩化ビニルはあまり流通していないため、カーポートやベランダ屋根ならポリカーボネートがおすすめです。

自分でポリカーボネートを設置できる?

ポリカーボネートは加工しやすいので、自分でも設置可能です。
自分で設置すれば費用が安く済みます。

しかしポリカーボネート製の屋根を自分で設置する場合はデメリットも多いため、本当に設置できるかよく考える必要があります。
まず、作業中のトラブルにより取り付けがうまくいかなくなるケースも多いです。
高所作業が必要な場合は落下する危険もあります。

また完成後の外観が、業者が施工したものより劣っている場合も多々あります。

長い目で見れば、自分で行うよりも業者に依頼してきれいに仕上げてもらうのがおすすめです。

ポリカーボネートの設置はどこにお願いした方が良い?

ポリカーボネートの設置は板金業者にお願いするのがおすすめです。
ポリカーボネートの設置は、板金業者のほかに下記の場所でも依頼できます。

・大手のハウスメーカー
・リフォーム会社
・エクステリア専門店
・ホームセンター
・地元の建設会社
・工務店

ただし実際にポリカーボネートの施工作業を行うのは、基本的に板金業者です。
板金業者以外の窓口に相談しても波板の施工は板金業者が行うため、中間マージンが発生して費用が高くなりがちです。

ポリカーボネートの設置を依頼するなら板金業者に直接頼んだ方が、お手頃価格で高品質な施工を実施してくれます。

相見積もりはとった方が良い?

施工業者を選ぶためには、複数の業者から見積もりを取ることがおすすめです。
ただし2社以内にすることが大切です。

3社以上の相見積もりを取る場合、連絡を取ったり見比べたりするのに時間や手間がかかってしまいます。
相見積もりで選ぶ基準は「金額」だけではありません。

会社や担当者の「人柄」や「対応」「アフターフォロー」なども大切です。
検討する際には、口コミも参考になるので確認してみましょう。

火災保険は適用できる?

台風や雹(ひょう)や雪の影響で破損や飛散した場合、火災保険を適用して修理できる可能性があります。
下記の条件を満たしている場合、火災保険を適用できるかもしれません。

・風災や雪災、雹災(ひょうさい)など自然災害による被害
・破損してから3年以内
・損害の修理費用が20万円以上

ただし火災保険には細かい規定があります。

保険適用できるかどうかは保険会社までお問い合わせください。

ポリカーボネートの設置にかかる価格は優良業者へ依頼して抑えよう

波板 人物2

ポリカーボネートの設置にかかる価格は、屋根の形状や現場の状況によって変わるため、きちんと見積もりを依頼しましょう。
設置時だけではなく、交換や修理にかかる費用もできるだけ抑えられるように、定期的にメンテナンスを行うことも大切です。
費用を抑えつつ、高品質な工事をしてくれる地域密着型や国家資格を持つ優良業者に依頼しましょう。

「波板プロ」では、ポリカーボネートを設置した施工実績が数多くあります。

適正価格かつ高品質で施工するため、ぜひお気軽にご相談ください。

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内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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