波板コラム

庭のテラスに屋根をつけたい!設置の費用相場と選び方の3つのポイント

テラス屋根

庭のテラスは、さまざまな用途に使えるフリー空間です。
「家を建てたらテラスをつくるのが夢だった」という方もいるでしょう。
天井のない開放的なテラスも魅力的ですが、屋根を付けるとより使い道が広がります。

テラスの屋根は、入居後に後付けすることも可能です。
この記事では、テラスに付けられる屋根の種類や費用、選び方についても詳しく解説します。

 

Contents

庭のテラスに設置する屋根の種類3選

パーゴラ

庭のテラスに設置できる屋根には、主に以下の種類があります。

・テラス屋根
・オーニング
・パーゴラ

それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

 

テラス屋根

テラスに設置される屋根のなかで、最も一般的なのがテラス屋根です。
日光を完全に遮らないように、半透明のポリカーボネート製が多く使用されています。
テラスの他に、勝手口や玄関の横などに、雨よけの目的で設置されることもあります。

テラスに屋根があると、洗濯物がいつでも干せるのでとても便利です。
ただし、半透明のポリカーボネート製の屋根は日陰を作れないので、日よけの役割は果たせません。

 

オーニング

オーニングとは「庇(ひさし)」のことです。
主に日よけを目的に作られており、以下のような素材があります。

・布製
・ビニール製
・メッシュ素材

店舗の軒先テントを想像してもらうと、イメージしやすいでしょう。

ビニール製であれば、一定の防水効果があるので弱い雨なら防げます。
しかし、台風のような大雨や、強い風には対応できません。使用する際は天候に注意が必要です。

出したり、ひっこめたりできる製品が多いため、日差しが必要か不要かな時で自由にコントロールできるのがメリットです。

 

パーゴラ

パーゴラとは、天然素材で棚を作り、その上に植物を這わせて緑の天井にする設備のことです。
藤棚とも呼ばれ、主に日よけを目的としています。

ナチュラルで庭の一部としても楽しめるのがメリットです。
藤のように年単位で楽しめる植物を植えると、植え替えの手間もかかりません。
緑のカーテンの大がかりなものと考えると、イメージしやすいでしょう。

見た目のおしゃれさと、植物ならではのやわらかい日差しが確保できます。
その一方で、雨よけの効果はほぼ期待できません。

 

テラス屋根にプラスできる「テラス囲い」とは

テラス屋根4

テラス囲いとは、テラス屋根と同じ素材で側面を囲んだスペースのことです。
別名「サンルーム」とも呼ばれていますが、厳密にはテラス囲いとは別物です。
サンルームはコンクリートで基礎を施工した上に設置するため、増築に近い工事を行います。
テラス囲いはサンルームよりも簡易的で、基礎工事はせずに屋根柱と補助柱のみで作られます。

テラス囲いを作れば、オープンスペースなテラスが、プライベート空間に早変わりします。
隣家との距離が近かったり、オープン外構の家で目隠しが欲しかったりする場合に最適です。

テラス屋根の取り付けの際に、合わせて施工をお願いできる場合が多いでしょう。
完全に密閉された空間ではないものの、雨風を気にせず植物を育てたり、洗濯物を干したりする際にも便利です。

 

庭のテラスに屋根を設置する際の費用相場

庭のテラスに設置する屋根の費用は、種類や広さによって変わります。
一例を挙げると、ポリカーボネート製の波板を使い、2間6尺の広さでテラス屋根を作った場合は24万前後の費用がかかります。

オーニングの費用相場は28万円前後で、パーゴラの費用相場は15~50万円前後です。
また、テラス囲いの費用相場は30~65万円前後が一般的です。

なお、これはあくまでも目安で、使う素材や面積によって費用は大きく変わります。
まずは業者に見積りを依頼するとよいでしょう。

 

庭のテラスに屋根を設置するメリット

テラス屋根2
庭のテラスに屋根を設置すると、以下のメリットが得られます。

・洗濯物を干しやすくなる
・直射日光を避けられる
・物を置くスペースが作れる
・室内の目隠しになる
・テラスの劣化スピードを遅らせられる
・テラスに面している部屋の温度上昇を抑えられる

それぞれの内容を解説します。

 

洗濯物を干しやすくなる

庭のテラスに屋根を付けると、より洗濯物を干しやすくなります。
部屋干しをしないご家庭では、雨の日に洗濯物が干せず溜めてしまうことも多いでしょう。
テラスに屋根を設置することで、急な雨が降っても洗濯物が濡れることを防いでくれます。
雨の心配をせずに、洗濯物を安心して干せるようになるでしょう。
また、屋根にプラスして囲いがあれば、花粉の時期でも安心して洗濯物を干せます。

 

直射日光を避けられる

庭のテラスに屋根を作れば、直射日光を避けられるため、日差しが強い日でも庭先での作業がしやすくなります。
紫外線が気になる方にとって、テラスの屋根は心強い味方となるでしょう。
日差しや紫外線を気にせず過ごせるようになると、子どもの遊び場や家族の憩いの場としても活用できます。

 

物を置くスペースが作れる

テラスに屋根を設置すると、洗濯物を干すだけではなく、物を置くスペースにも活用できます。
屋根があれば雨を凌げるため、物を濡らさずに収納しておけるでしょう。
そのため、室内には置きたくないけれど雨に濡れては困る物の置き場所に最適です。
外遊び用のおもちゃやBBQセットなど、雨に濡れないところで保管したい場合は、テラスに屋根を設置するとよいでしょう。

 

室内の目隠しになる

テラス屋根を設置すると、外から見える範囲をある程度目隠しできます。
近隣の2階から見下ろすと、庭のテラスで過ごす姿や室内の様子は丸見えです。
プライバシーを守るためにも、テラスに屋根を設置するのは最善の案でしょう。
目隠し効果を高めたい場合は、大きめのテラス屋根を検討するのがおすすめです。

 

テラスの劣化スピードを遅らせられる

上に屋根があることで、テラスの劣化スピードを遅らせる効果があります。
雨や紫外線が直接テラスの床や外壁などに当たるのは、劣化を早める原因です。
劣化が進めば、雨漏りや破損が発生する可能性があります。
地盤にまで影響すると、修繕にかなりの費用がかかるでしょう。
屋根を設置すれば雨や紫外線からテラスを守れるため、劣化を防ぎやすくなります。
テラスを少しでも長持ちさせるなら、屋根の設置は有効的です。

 

テラスに面している部屋の温度上昇を抑えられる

屋根を設置することで太陽光の熱を和らげられるため、テラスに面している部屋の温度上昇を抑えられます。
部屋の温度上昇を抑えられれば、夏場でもより快適に過ごせるでしょう。
また、室内が暑くなりすぎないので、エアコンの冷房効率も高められます。
より温度上昇を抑えるなら、熱線遮断タイプの屋根を使うのも選択肢のひとつです。
熱線遮断タイプでもクリアな製品はあるため、屋根下が暗くなる心配がありません。

 

庭のテラスに屋根を設置するデメリット

透明な波板

庭のテラスに屋根を設置すると、使い勝手のよい空間に早変わりします。
しかし、以下のようなデメリットもあるため、しっかりと理解してから検討しましょう。

・費用面の負担が大きい
・メンテナンスの手間が掛かる
・大きさによって部屋に日差しが入りにくくなる
・開放感が少なくなる場合がある

それぞれの内容を解説します。

 

費用面の負担が大きい

テラスに屋根を設置する最大のデメリットは費用面の負担が大きいことです。
最低でも15万円ほどかかり、広さやオプションによっては50万円以上かかることもあります。
屋根を作ろうか迷った際は、設置後の使い方と必要な予算が見合うか十分に検討するとよいでしょう。

 

メンテナンスの手間が掛かる

テラスに屋根を設置する場合は、メンテナンスを怠ると将来的に修繕費が発生する可能性がある点を念頭に置いておきましょう。
雨風や飛来物の影響で屋根は徐々に劣化します。
破損したり、耐用年数が経過したりした場合は、交換を行いましょう。
もしパーゴラを設置する場合は、植物の世話もしなければなりません。
植物が枯れてしまうと見栄えが悪くなるだけではなく、外壁が傷つくこともあるため、こまめなメンテナンスが必要です。

 

大きさによっては部屋に日差しが入りにくくなる

屋根があることで直射日光を遮断できたり、プライバシーを守れたりしますが、その反面室内に日差しが入りにくくなるデメリットもあります。
特に、日当たりの悪い北側へ大きなテラス屋根を設置する場合は注意が必要です。
日差しが入らないと冬場は暖房器具を使う機会が増えて、電気代が高くなる可能性もあります。

 

開放感が少なくなる場合

屋根のないテラスの上は空が見えるため開放感がありますが、施工後はこれまでよりも空間のスペースが狭く感じるようになる場合があるでしょう。
部屋にも日差しが入りにくくなるため、室内の開放感もなくなってしまいます。
屋根は設置したいけれど開放感を失いたくない場合は、クリアなタイプを採用するのがおすすめです。
屋根を支える柱も明るい色にすると、テラス全体が開放的な印象になります。

 

テラスに屋根を取り付けるのに向いている方とは?

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テラスに屋根を取り付けようか迷っている方のために、設置が向いているケースを紹介します。
前提に、雨の心配をせずにテラスで過ごしたい場合は、屋根を取り付けたほうが快適です。
テラスで洗濯物を干したり、物置に活用したりするなら、屋根の設置をおすすめします。
小さなお子さまを紫外線や雨を気にせずに遊ばせたかったり、日中テラスでくつろいだりしたいぎたいという方にも向いています。
反対に、テラス屋根の設置に向いていないのは直接日光を浴びたい方や、屋根があることで圧迫感が出るのが嫌な方です。
テラスの面積が広い場合は、一部だけ屋根を設置する方法もあります。
そうすると、お好みで直接日光を浴びたり、屋根の下で休息できたりするでしょう。
圧迫感を避けたい場合は、クリアな屋根材を採用すると緩和します。
家族の中で屋根の設置に対する意見が割れる際は、使い道の優先順位を決めてみましょう。

 

テラス屋根を選ぶ際の3つのポイント

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テラス屋根には複数の種類があり、どのタイプにすればよいのか迷ってしまいます。
ここでは、最適なテラス屋根を選ぶ際に、押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

・使用用途から選ぶ
・設置環境から選ぶ
・デザインで選ぶ

以下でそれぞれの内容を詳しくみていきましょう。

 

使用用途から選ぶ

具体的にどのようなシーンで使用するかを考えてから選ぶと、失敗が少なくなります。
例えば「雨でも洗濯物を干したい」「外から見えにくいプライベートな空間が欲しい」という場合には、日よけと目隠しがしっかりとできる商品がよいでしょう。

日よけが最大の目的の場合は、オーニングが最適です。
透けない素材を用いて住宅を日光から守ってくれます。
よりプライバシーが保てる空間が欲しい場合は、屋根だけでなく側面もカバーできるような製品がおすすめです。

なぜ屋根をつけたいのか、または解決したい問題は何なのかを考えてから屋根を選ぶとよいでしょう。

 

設置する場所や環境に合うものを選ぶ

取り付けたい屋根があっても、住宅環境によっては施工できない場合もあります。
せっかく素材や屋根の形を決めても、住宅に適合しなければ選び直しになってしまうため事前に丁寧な確認が必要です。

特に、寒冷地の住宅の場合は設置できる素材が限られます。
例えば、オーニングは雪が多量に積もると重さで破れてしまうケースがあります。
寒冷地でオーニングを設置する場合は、出し入れできるものか強度の高いタイプがおすすめです。

パーゴラも設置する場所を選びます。
住宅密集地にパーゴラを設置すれば、伸びたツルが近所迷惑になることもあるので注意が必要です。

 

デザインを優先して選ぶ

屋根の形状に迷ってしまったら、直感的に好きなデザインを選ぶのもよいでしょう。
毎日、目にする場所ですから末永く愛せるものを選ぶようにしましょう
機能に大きな違いが無いのであれば、自分のお気に入りとなる屋根を選ぶのがベストです。

また、建物とのバランスも考えて、取り付ける外壁の色に馴染むものもよいでしょう。
実際にテラス屋根が取り付けられている住宅を見て、参考にするのもおすすめです。

リビングから続いているテラスの場合は、室内のインテリアとの組み合わせも大切です。
現在のインテリアに合わせて、ナチュラルなもの、シックなものなど作りたいイメージから選んでみましょう。

 

庭にテラス屋根を設置すると省エネ効果も!

ポリカ屋根

テラス屋根によく使用される、ポリカーボネートは熱を遮断する効果があります。
外からの熱を遮ることで、部屋の温度が上がりにくくなります。
部屋の温度が上がらなければエアコンの温度も低く設定でき、省エネ効果が期待できるでしょう。

ポリカーボネート製以外の屋根の場合でも、窓際に日陰ができれば夏場の室内温度の上昇を避けられます。
また、屋根があることで紫外線をカットしてくれるため、外壁やテラス床の劣化を防ぐ効果も得られるでしょう。

 

庭のテラス屋根設置はどこに頼む?

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庭のテラス屋根を設置する際の依頼先には、以下が挙げられます。

・建築板金業者
・外構業者
・リフォーム会社
・工務店

それぞれの特徴を解説します。

 

建築板金業者

庭のテラスに屋根を設置したいなら、まずは建築板金業者への依頼を検討しましょう。
建築板金業者は、屋根工事や板金工事を行うプロフェッショナルです。
住宅以外にも、カーポートやテラスの屋根工事にも対応しています。

なお、テラスに屋根を設置する際に使われる素材はポリカーボネートが主流です。
ポリカーボネートのテラス屋根を設置する場合は、経験豊富な建築板金業者にお願いするのが最適な選択でしょう。

また、依頼先を決める際は、近隣住民からの評価が高い地域密着型の業者を選ぶのがおすすめです。
周りから厚い信頼を寄せられている業者であれば、安心して依頼ができます。

 

外構(エクステリア)業者

庭のテラスに屋根を設置したい場合は、外構業者に依頼するのもよいでしょう。
外構業者は、建物の外側全般を工事する業者です。
庭工事も専門的に行っているため、安心して施工を任せられます。

理想とするイメージを具体化するのが得意なので、どのようなテラス屋根にするか決まっていない場合でも依頼しやすい業者です。
また、直接施工を依頼できるメリットもあります。
直接依頼できれば、中間マージンの手数料を節約できたり、密に連絡や相談ができたりするでしょう。

 

リフォーム会社

リフォーム会社は、さまざまな分野の工事に対応できるように数多くの業者と取引しています。
全国どこにでもあるため依頼しやすいのが特徴です。

リフォーム会社に依頼すれば、最適な下請け業者を選んで工事を進めてくれるでしょう。
ただし、リフォーム会社自体は営業がメインなので、直接施工するわけではありません。
業者を選択する際に中間マージンが発生するため、直接依頼するよりも費用は割高になります。

 

工務店

新築時に工務店へ依頼した場合は、テラス屋根の工事を相談してみるのもおすすめです。
依頼したことがある会社に相談できれば、安心して工事を任せられます。

工務店は新築工事がメインですが、リフォームに対応しているケースもあるため、一度確認してみるとよいでしょう。
すでに自宅の設計を把握していれば、すぐに最適なテラス屋根の設置方法を提案してもらえます。
ただし、直接施工できない場合は下請け業者が来る場合もあるため、費用が割高になる可能性がある点は念頭に置いておきましょう。

 

庭のテラス屋根の設置費用を抑えるための知識


庭のテラス屋根設置にかかる費用を少しでも抑えたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合は、以下の方法を参考にしてください。

・相見積もりを活用する
・直接施工を依頼できる業者を探す

それぞれの方法を詳しく解説します。

 

相見積もりを活用する

施工費用を抑えられる業者に依頼したい場合は、相見積もりを活用してみましょう。
相見積もりとは、複数の業者から見積もりを受け取って比較することです。
業者側も相見積もりに理解があるため、適切な価格で作成してくれます。

なお、相見積もりを依頼する際は、金額だけではなく担当者の人柄や雰囲気もチェックしましょう。
担当者の印象は、安心して依頼できるかの判断材料となります。
見積もりの数が多すぎても判断しづらくなるので、最大2社から受け取るのがおすすめです。

 

直接施工を依頼できる業者を探す

下請けに工事を委託する会社に依頼すると中間マージンが発生するため、直接施工を行っている業者を選ぶようにしましょう。
リフォーム会社や工務店、ホームセンターは下請け業者に依頼するケースが大半です。
中間マージンのかからない直接施工の会社に依頼できれば、その分費用を抑えられるでしょう。
テラス屋根の直接施工をお願いできるのは、建築板金業者や外構業者です。

業者が近隣にあるのか、自分の住宅は施工エリア内なのかわからない場合はインターネットで調べてみましょう。
トラブルがあった際にすぐ駆けつけてもらえるよう、なるべく地元で工事を行っている業者に依頼するのがおすすめです。
業者が見つかった時は、近所の評判やインターネットの口コミも確認しましょう。

 

テラス屋根を設置する際の注意点

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テラス屋根を設置する際は、以下のような注意点も知っておきましょう。

・延べ床面積の増加に注意する
・屋根の高さに注意する
・壁に固定できるか確認しておく
・隣家トラブルに注意する
・優良業者に施工を依頼する

それぞれの内容を解説します。

 

延べ床面積の増加に注意する

テラス屋根を設置する際は、延べ床面積の増加に注意しましょう。
一般的にテラス屋根のみの設置であれば影響はありません。
三辺を囲むように壁を設ける場合は、延べ床面積が増加して固定資産税が高くなるケースがあります。
三辺を囲むタイプのテラス屋根ならより雨風を凌げるので、洗濯物を干したり、物置スペースにしたりするには最適です。
しかし、固定資産税の増加を避けたい場合は、業者とよく相談して屋根のタイプを選びましょう‪。

 

屋根の高さに注意する

テラスで洗濯物を干すのであれば、 作業がしやすいように屋根の高さをよく検討しておきましょう。
洗濯物を干す方の身長よりも高く設置する必要があります。
業者に立ち会ってもらい、洗濯物を干す方々がテラスに立って高さを採寸してもらうと安心です。
また、屋根の位置によっては日光の入り具合が変わるため、生活スタイルに合った高さに施工してもらいましょう。
適切な高さの屋根を設置すれば、快適に使用できます。

 

壁に固定できるか確認しておく

テラスに設置する屋根は、壁に直接固定できるか確認しましょう。
建物の構造によっては、壁にテラス屋根を固定できない場合もあります。
外壁に穴をあけたことで、家を建てた施工会社の保証を受けられないケースがあるからです。
または、雨漏りのリスクを軽減するために、外壁に穴をあけたくない場合もあるでしょう。
そのような場合には、独立タイプのテラス屋根の設置を検討するとよいでしょう。
独立タイプであれば、外壁に穴をあけずに済み、テラス床に固定するだけです。

 

隣家トラブルに発展しないようにする

テラス屋根を設置する場合は、隣家トラブルに発展しないようにしましょう。
設置したテラス屋根から隣家に落雪したり、大量の雨が流れたりすれば、多大なる迷惑がかかります。
落雪事故は破損によるトラブルだけでなく、隣人にケガを負わせてしまう場合もあるため注意が必要です。
落雪する可能性がある場合は、屋根の大きさを小さくしたり、雪止めを設置したりと対策をすれば安全を確保できるでしょう。
積雪地でテラス屋根を設置する場合は、雪止めの施工もできる業者に依頼しましょう。

 

優良業者に施工を依頼する

最適なテラス屋根にするなら、優良業者に施工を依頼するのが得策です。
悪徳業者に依頼してしまうと、施工不良の発生や修理対応が柔軟ではない場合があります。
地域の特性に合わない屋根材を使ったり、見積もり金額が高かったりと、依頼者が不利になる可能性が高いです。
最悪のケースでは、テラス屋根以外の柱や床を故意に破損させて余計にリフォームを迫ることもあります。
依頼先は、信頼できるかどうかリサーチしたうえで決めましょう。
以下で、優良業者の見分け方について解説します。

 

庭のテラスに屋根を設置する際に依頼すべき優良業者の見分け方

庭のテラス屋根を設置する際は、信頼できる業者に依頼しましょう。
優良業者で共通している内容を以下にて紹介します。

・国家資格を取得している職人がいる
・建設業許可を保有している
・RECACO協議会に加盟している

それぞれの内容を解説します。

 

国家資格を取得している職人がいるか

国家資格を取得している職人がいる業者は、信頼度が高い傾向にあります。
資格を持つ職人が組織内で技術や知識を共有して高め合っているため、完成度にバラつきがないのが大きなメリットです。
庭の屋根工事に関連する国家資格を以下にまとめたので、業者選びの参考にしてください。

・建築板金技能士
・施工管理技士
・かわらぶき技能士
・建築士

上記の資格を取得するには、一定の実務経験と専門知識が必要です。
資格がある業者は質の高い施工をしてくれるため、安心して依頼ができるでしょう。

 

建設業許可を保有しているか

業者が建設業許可を持っている場合は、より信頼できる判断材料になります。
建設業許可を取得するには、以下の条件を満たさなければなりません。

・管理体制の基準をクリアしている
・専任の技術者が在籍している
・請負契約に関する誠実性がある
・金銭的信用がある

もちろん、テラス屋根の設置を行うのに建設業許可は必須ではありません。
許可を持っていなくても、高品質な施工をしてくれる業者もいます。
しかし、いくつもの条件をクリアしなければ保有できない建設業許可を持つ業者は、より安心して依頼できるのが事実です。

 

リフォームパートナー協議会(RECACO)に加盟している業者か

依頼しようとする業者がリフォームパートナー協議会(RECACO)に加盟しているかどうかも確認するようにしましょう。
リフォームパートナー協議会(RECACO)とは、「信頼される業者の育成」を目的とした、独自の講習を実施する社団法人です。
全国にあるリフォーム業者が加盟しており、カリキュラムを受けて現場に出ています。
加盟には、建設業許可や国家資格を取得した職人が在籍しているなど、厳しい条件をクリアしなければなりません。
条件を満たしている事実がある業者は、信頼性が高いと言えるでしょう。
加盟しているかどうかは、リフォームパートナー協議会の公式サイトから確認できます。

 

庭のテラス屋根はDIYで設置できる?

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パーゴラやオーニングのように簡単なものであれば、自分で設置できます。
ただし、外壁に穴を開ける場合もあるので、基本的な道具は必要です。

木材や金属のパイプをベースにしたり、市販品を取り付けたりと色々な方法があります。
DIYのやり方を解説したウェブサイトや動画もあるので、参考にしてみるのもよいでしょう。

しかし、大がかりな屋根作りはDIYに慣れた人でも時間と手間がかかります。
安全に施工しないと、部品が飛んでしまったり、屋根が取れてしまったり、などのトラブルが発生する可能性もあります。
作業に不安がある方は、専門業者に依頼したほうがよいでしょう。

 

庭にテラス屋根を付けてもっと快適な住宅にしよう

テラス屋根3

庭にテラス屋根を付けると、雨や花粉を気にせずに洗濯物が干せたり、憩いのスペースが増えたりして、生活の利便性が高まります。
庭にテラスがあるものの、うまく活用できていない場合は、屋根の設置を検討してみましょう。

テラス屋根にはさまざまな種類や機能があります。
どんなテラス屋根が最適か迷ったら、専門の業者に相談するのがおすすめです。

ポリカーボネート製の波板の特徴とは?施工費用やサイズなどを解説では、テラス屋根に適した素材であるポリカーボネートをご紹介しています。
耐久性に優れた素材が欲しい場合はぜひご確認ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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