波板コラム

波板を設置する屋根の骨組みは木製とアルミ製が人気!設置方法も解説

ポリカ屋根

「屋根の波板や骨組みの種類はどんなものがある?」
「屋根の波板や骨組みの修理方法は?」

屋根の波板や骨組みが破損した際に、修理方法に迷う人は多くいます。
骨組みの種類や構造についての知識がないと、どう対処していいのか判断に困るでしょう。

この記事では、屋根の波板や骨組みを交換・修理する際の情報を詳しく解説しています。
具体的な内容は以下の6点です。

・波板を設置する屋根の骨組みの種類
・屋根に使う波板の種類
・ポリカーボネートの波板を屋根の骨組みに設置するコツ
・屋根の骨組みのメンテナンス方法
・屋根の骨組みを交換する場合の費用相場
・波板や屋根の骨組みは自分で修理できるのか

屋根の波板や骨組みを修理したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

波板を設置する屋根の骨組みの種類

カーポート波板施工1

波板を設置する屋根の骨組みは、以下の2種類です。

・木で作られた骨組み
・アルミ製の骨組み

それぞれの特徴について、詳しく解説していきます。

木で作られた骨組み

木で骨組みを作る場合は、まず地面を掘って基礎を作ります。
木の柱で枠組みができたら、屋根材となる波板を設置します。

木で骨組みを作るメリットは、サイズが自由に決められることです。
また、好きな色に塗装ができるため、好みに合わせたデザインを作りやすいことが挙げられます。

ただし木材は腐る可能性があるため、劣化状態には注意が必要です。

アルミ製の骨組み

メーカーが販売している骨組みの多くはアルミ製です。
骨組みと屋根材がセットになっていることが特徴で、さまざまな形状が用意されています。

地面に基礎を作る必要がないことから、設置箇所の自由度は木材と比べて高くなります。
短い工期で手軽に設置したい場合は、アルミ製の骨組みを利用するとよいでしょう。

屋根に使う波板の種類

波板を重ね1

屋根に使う波板の種類は、以下の4つです。

・ポリカーボネート
・ガラスネット
・ガルバリウム鋼板
・トタン

それぞれの特徴について、詳しく解説していきます。

ポリカーボネート

ポリカーボネートはプラスチックの一種で、波板にもっとも多く使われている素材です。
軽量で耐久性に優れており、加工もしやすいため広く普及しています。

ポリカーボネートの耐久性は10年程度で、トタンに比べて長く使用できます。
ただし、高温多湿の状況下では劣化が早くなるため注意が必要です。

ガラスネット

ガラスネットは、塩化ビニールにガラス繊維のネットを混ぜた製品です。
従来の塩化ビニールと比べて耐久性が高く、劣化しにくい特徴があります。

ただし、ポリカーボネートと比較した場合、ガラスネットの耐久性は劣ります。
現在はあまり使われていないため、基本的にはポリカーボネートの利用がおすすめです。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、ベースとなる鋼板に亜鉛やシリコン、アルミを混ぜてメッキ加工したものです。
遮熱性に優れており、熱を通しにくい特徴があります。
耐用年数は約15〜20年で、長持ちする素材です。

トタン

トタンの波板は、金属製の素材で以前はよく使用されていました。
しかし、現在は取り扱っている企業も少なく入手困難です。

金属製のため強度は高いですが、ガルバリウム鋼板と比べると耐久性に劣ります。
耐用年数は約5〜7年が目安です。

ポリカーボネートの波板を屋根の骨組みに設置するコツ

パーゴラ

波板のなかで多くのシェアを占めている、ポリカーボネートの素材を屋根に設置するコツを解説します。

具体的には以下の3点をおさえておきましょう。

・波板を留め具でしっかり固定する
・留め具は波板の山側からつける
・ズレないように支柱に設置する

それぞれの項目について、詳しく解説していきます。

波板を留め具でしっかり固定する

波板の留め具は、5山間隔で設置するようにしてください。
穴を開けるサイズは、留め具の直径よりも1〜2mm大きいと設置がしやすいです。

5山以上の間隔を開けて設置すると、強度に問題が出てしまうため注意しましょう。

留め具は波板の山側からつける

骨組みに波板を設置する際は、かならず山側から取り付けるようにしましょう。

谷側に取り付けた場合、留め具が雨水の流れを止めてしまったり、ネジ付近から雨水が漏れたりするリスクがあります。
山側から固定することで、こうしたトラブルを減らせます。

ズレないように支柱に設置する

ポリカーボネート製の波板を支柱に合わせて固定する際は、ズレないように慎重に作業しましょう。

ネジ留めする位置を見失わないように、印をつけておくと間違えずに設置できるのでおすすめです。

屋根材まで設置できたら、最後に全体の強度やゆがみを確認しておきましょう。

波板を骨組みに固定するための金具の種類

カーポートの屋根2

波板を骨組みに固定する金具の種類は、以下の3つです。

・傘釘(かさくぎ)
・ビス
・ポリカフック

それぞれの特徴について、詳しく解説していきます。

傘釘(かさくぎ)

傘釘は、木材が骨組みの場合に使用できます。
頭の部分に傘がついており、材料の中に雨を通しにくいことが特徴です。
また、スクリュー加工されているものが多く、抜けにくい特徴もあります。

ビス

ビスは、木材・金属問わず利用できる万能な留め具です。
「らせん状の溝」が刻まれており、打ち込み部分から抜けにくい構造になっています。
ビスのなかでも、太さや長さなどさまざまな種類が展開されています。

ポリカフック

ポリカフックは、ポリカーボネート製の留め具です。
波板に使う場合は、19〜25mmの長さのフックを使うのが主流です。

また、ポリカーボネートの波板にフックを取り付ける場合は、穴あけキリを利用するとスムーズに取り付けができます。

屋根の骨組みのメンテナンス方法

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ここからは、屋根の骨組みをメンテナンスする方法について解説していきます。

・木製の骨組みのメンテナンス方法
・アルミ製の骨組みのメンテナンス方法

それぞれ分けて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

木製の骨組みのメンテナンス方法

木製の骨組みをメンテナンスする場合は、木部の塗り替えを行いましょう。
表面の塗膜をチェックして、剥がれていたら塗り替えのサインです。

防水効果のある塗料も多く販売されているので、メンテナンスの際に検討してみましょう。

アルミ製の骨組みのメンテナンス方法

アルミ製の骨組みをメンテナンスする場合は、スポンジや布で汚れを拭き取っていきましょう。

水洗いだけで落ちない汚れは、中性洗剤を使用すれば落とせます。
ただし、洗剤を使った場合はしっかりと水洗いして乾拭きしてください。

注意点として、シンナーや酸性の洗剤は腐食の原因になるので、使用しないようにしましょう。

屋根の骨組みを交換する場合の費用相場

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ここでは、屋根の骨組みを交換する際の費用相場について解説していきます。

・木製の骨組みの場合
・アルミ製の骨組みの場合

それぞれの相場について触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

木製の骨組みの場合

一例として、木製でポリカーボネートの屋根材を使ったパーゴラの場合、60〜110万円ほどで交換可能です。
木製の骨組みは作りが本格的になるため、どうしても費用は高くなりがちです。

ただしDIYで作る場合は比較的、安価で交換できます。
DIYの場合はサイズや材料によって費用は異なるため、家屋の状況に合わせて仕様を決めるとよいでしょう。

アルミ製の骨組みの場合

一例として、2間6尺のアルミ製骨組みとポリカーボネートを組み合わせた場合、24万円前後で交換可能です。

骨組みはメーカーがセット販売しており、基本的には形状が決められています。
そのため、木製の骨組みと比べてローコストで交換できます。
価格は屋根の種類や広さで変動するため、設置場所に合わせた骨組みを選ぶようにしましょう。

波板や屋根の骨組みは自分で修理できる?

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高所作業には危険が伴うため基本的には業者に依頼するのがおすすめです。

もちろん作業箇所によっては、必要な知識があればDIY作業もできます。
ただし、資材や工具などを準備する手間や費用がかかることも覚えておきましょう。
高所作業でケガをしてしまう事例もあるため、専門業者に依頼することが得策です。

波板や骨組みの種類を知って屋根に最適な製品を選ぼう

ポイント

骨組みや波板は、多くの製品が販売されています。
交換や修理を検討する際は、自分の住宅に合った素材を選ぶことが大切です。

「自分では合う製品がわからない」といった場合は、専門家へ相談するようにしましょう。
波板プロでは、無料見積りを実施しています。
写真を送っていただくだけで、概算の施工金額をお伝えしているため、お困りの場合はぜひご相談ください。

ポリカーボネート製の波板の特徴とは?施工費用やサイズなどを解説では、波板に適した素材であるポリカーボネートをご紹介しています。
耐久性に優れた素材が欲しい場合はぜひご確認ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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