波板コラム

ポリカーボネートの波板屋根に塗装する方法とは?メリットやデメリットも紹介

波板

「波板の色を変えたいけれど、どうやって塗装すればいいの?」
「ポリカーボネートの波板屋根に塗装するとどうなる?」
これから波板塗装をしようとお考えの方は、こういった塗装に関する疑問をお持ちではありませんか?
結論からいうと、「ポリカーボネートの波板に塗装をする」というのはあまり一般的ではありません。
というのも、ポリカーボネートの波板の表面は塗料との相性が良くないので、下塗り処理をしてもキレイに塗装できないことが多いからです。
しかし、「塗料との相性が悪くてもいいから、ポリカーボネートの波板に塗装したい」とお考えの方向けに、この記事では塗装方法やメリット、デメリットを紹介します。
具体的には以下の内容を解説します。

・波板屋根の塗装方法
・波板塗装のメリットとデメリット
・波板を塗装する際の注意点

記事の内容を把握することで、ポリカーボネート製の波板の塗装での失敗を避けやすくなるでしょう。

 

ポリカーボネートの波板屋根に塗装する方法

塗装道具

ポリカーボネートの波板への塗装は、大まかに説明すると、プライマー処理をしてから塗料を塗る、という手順で行います。
塗装する際に、なぜプライマー処理をするのか、どのような塗料を使用すればいいのかなどを詳しく解説します。

 

プライマー処理をする

ポリカーボネートの波板に塗装をする際は、まずはプライマー処理をします。
プライマーとは、次に塗る塗料とポリカーボネートの波板との密着性を高めるための、いわば接着剤のような役割を持つ下塗り剤です。
ポリカーボネートの波板の表面にはプライマーを塗布して、塗装面を整えておきます。

 

塗装する

プライマー処理が終わったら、お好みの塗料で塗装します。
塗料は基本的にどのようなタイプでも塗装可能です。
しかし、ポリカーボネート用を使用すると、よりキレイに仕上げやすくなるのでおすすめです。
また、塗料の色はできるだけ薄いカラーにすると、ムラが目立ちにくくなります。

 

ポリカーボネートの波板屋根を塗装するメリット

波板(ポリカ)3

次に、ポリカーボネートの波板屋根を塗装するメリットを紹介します。
ポリカーボネートの波板屋根を塗装するメリットは以下の3つです。

・好きな色に仕上げられる
・断熱性が上がる場合がある
・防汚性が上がる場合がある

それぞれのメリットの内容を、以下で詳しく解説します。

 

好きな色に仕上げられる

お好みの塗料で塗装できるため、波板屋根を好きな色に仕上げられます。
波板屋根を塗装すれば、見た目の雰囲気がガラッと変わります。
好きな色に仕上げることで気分転換にもなりますし、家の外観と色味を合わせれば統一感がでておすすめです。

 

使用する塗料によっては断熱性が上がる

ポリカーボネートの波板は、太陽の光を通しやすい材質なので、「断熱塗料」を塗れば熱を通しにくい屋根に生まれ変わります。
冬であれば保温機能になり、夏であれば熱を通しにくくできるので、屋根の下がこれまでよりも快適になるでしょう。
また、「遮熱塗料」であれば太陽の光を反射させて、熱を遮断してくれる効果があります。
どちらも熱による波板屋根の劣化を抑えてくれるので、お好みに合わせてどのタイプの塗料を使用するか選んでみてください。

 

使用する塗料によっては汚れにくくなる

ポリカ波板屋根に「低汚染機能」をもった塗料を塗装すると、汚れにくくなります。
ポリカーボネートの波板屋根は、常に風や雨などにさらされています。
ポリカ波板屋根に低汚染塗料を塗ることで、汚れが目立ちにくくなるのでおすすめです。

 

ポリカーボネートの波板屋根を塗装するデメリット

波板(ポリカ)5

ポリカーボネートの波板屋根に塗装するデメリットは、主に2つあります。
それぞれのデメリットの内容や施工の際の注意点を解説していきましょう。

 

塗膜が定着しない場合がある

ポリカーボネートの波板は、塗料との密着性があまり良くありません。
波板の表面には塗料が定着しにくいため、プライマー処理がうまくできていないと塗膜が剥がれてくる場合があります。

 

波板屋根の下が暗くなる

ポリカーボネートの波板に塗装すると、透過性が低くなり屋根の下が暗くなってしまう可能性があります。
塗料の色を薄い色にして塗ると、屋根下が暗くなることを避けられます。
波板屋根の下で洗濯物を干したい、日光浴をしたいとお考えの方は、注意して塗料の色選びをしましょう。

 

波板屋根の塗装は下地処理が重要!高所作業は業者に依頼しよう

波板 人物2

今回は、ポリカーボネートの波板の塗装方法と、施工するメリット・デメリットを解説しました。
波板塗装を成功させるためには、下地(プライマー処理)をしっかりすることが大切です。
下地をきちんと塗ることで、塗膜が定着して、塗装が剥がれにくくなります。
もし、高い所での作業に不安を感じる場合は、波板屋根の塗装はプロの業者に依頼しましょう。

「波板屋根って?ポリカーボネートって?」では、波板に適した素材をご紹介しています。
耐久性に優れた素材が欲しい場合はぜひご確認ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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