波板コラム

波板屋根の台風対策とは?おすすめの方法を5つ紹介!

台風

「波板屋根を台風から守る対策とは?」
「波板屋根のおすすめの台風対策が知りたい」
台風の時期が近づいてくると、どのようにして波板屋根を守れるのかと、こういった疑問を抱く方も多いです。
この記事では、波板屋根の台風対策についてくわしく解説していきます。
解説する内容は、以下の3つです。

・波板屋根を台風から守るための対策
・台風対策をしないと起こりうる問題
・台風対策を行う際の注意点

この記事をチェックしていただくと台風の対策方法がわかるため、波板屋根を被害から守りやすくなるでしょう。

 

波板屋根の5つの台風対策

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台風から波板屋根を守るためには、以下の方法があります。

・波板を固定する
・定期的にメンテナンスする
・波板の破損を早めに修理する
・ネットを被せる
・留め具に緩みがないか確認する

それぞれの方法について以下でくわしく解説していきます。

 

波板をしっかりと固定する

波板をきちんと固定することは、基本の台風対策の一つです。
強い風が吹くと波板屋根からバタバタと音がするようなら、台風で飛ばされてしまう可能性が高いといえます。
また、波板には耐用年数があるため、時がたつと固定力は自然と落ちてしまいます。
たとえば、ポリカーボネート製の波板の耐久年数は10年です。
10年を超えれば、耐久性や耐衝撃性も低下して、台風に耐えられなくなってしまいます。
波板はしっかりと固定して、耐用年数が近づいている場合には取り替えるようにしましょう。

 

定期的にメンテナンスする

波板屋根に行う定期的なメンテナンスは、台風対策にも有効です。
定期的に破損箇所はないか目視チェックをしたり、留め具がゆるんでいないか確認したりするようにしましょう。
破損箇所を見つけても修理に時間がかかる場合があるため、波板の不具合は早めに気づくことが大切です。
日ごろからメンテナンスを行って、波板屋根の状態を把握しておきましょう。

 

波板の破損は早めに補修する

波板の破損に気づいたら、早めの補修が必要です。
破損したまま放置すると、台風で飛ばされやすくなってしまいます。
また、風を受けることで、さらに破損箇所が広がってしまうこともあるのです。
被害を少しでも抑えるために、波板屋根を万全な状態にしておきましょう。

 

ネットを被せる

台風の予報を確認したら、波板が飛ばされないようにネットを被せておきましょう。
ネットを被せておけば、風で波板が外れてしまったとしても飛ばないように押さえておけます。
防風ネットは波板全体が覆いかぶさるほどの大きいサイズを購入する必要があります。
取り付ける際は、きちんと固定しないとネットごと飛ばされる恐れもあります。
波板同様、ネットもしっかりと固定するようにしましょう。

 

留め具に緩みがないか確認する

波板の留め具がゆるんでいるのを放置すると、台風の強風で外れてしまうおそれがあります。

台風が来る前に業者に波板の留め具をチェックしてもらいゆるんでいる場合は締め直してもらいましょう。

波板の留め具には主に下記の3種類があります。

・釘
・ビス
・フックボルト

波板の下地は木製または金属製があり、適した留め具が異なります。

 

波板屋根の台風対策を怠ると起こりうる問題

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波板屋根の台風対策を怠ると、以下の3つの問題が起きやすくなります。

・波板が風によって飛ばされる
・波板が破損してしまう
・雨漏りが起きてしまう

上記のような問題が起きてしまうと、業者に依頼して修理が必要となります。
起こりうる問題について、以下でくわしくチェックしてみましょう。

 

波板が風で飛ばされる

波板が風によって飛ばされると、事故につながる恐れがあります。
最悪の場合、人にあたってケガをさせたり、物にぶつかって破損したりすることで、賠償問題へとつながることもあるでしょう。
防風ネットを取り付けて、波板が飛ばされる事態を防ぐようにしましょう。

 

波板が破損してしまう

台風の際、風の影響で波板が破損してしまう可能性があります。
破損すると、補修や交換が必要となり、費用がかかってしまいます。
破損しないようにするためには、波板をできる限り不具合のない状態にしておくことが大切です。
波板に破損がなく、固定が十分にされていれば、風の影響を受けづらくなるでしょう。

 

雨漏りしてしまう

台風によって波板が破損すると、雨漏りの原因になります。
破損箇所だけでなく、ゆるんだ留め具の隙間から雨漏りしてしまう場合もあります。
波板を十分に固定して、強い風に耐えられる状態にしておきましょう。

 

波板屋根の台風対策を行う際の注意点

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波板屋根の台風対策を行う際には、いくつかのポイントをチェックしておく必要があります。
波板だけでなく支柱の状態も事前に確認したり、台風が去った後の点検を行ったりすることも大切です。
以下でくわしく見ていきましょう。

 

波板だけでなく支柱もチェックする

台風の前には、波板を施工している支柱の状態も確認しておくようにしましょう。
ぐらついていたり破損箇所があったりする場合は、台風の際に倒れてしまう可能性があります。
実際に、強い風によって支柱が大きく曲がってしまったというケースも起きています。
支柱が破損している場合は、台風前に修理を行っておきましょう。

 

台風が去った後も点検を行う

台風が去った後も必ず波板屋根の点検を行いましょう。
目視でチェックしてみて大丈夫そうに見えても、留め具がゆるくなってしまっている場合が多いのです。
また、波板が台風の影響で破損したり外れかけていたりすると、少しの風で飛んでしまう恐れがあります。
不安な場合は、業者に点検してもらうことをおすすめします。

 

台風で波板屋根に被害が発生した場合のよくある疑問

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事前に対策していても、台風によって波板屋根が壊れてしまうことはあります。

台風で波板屋根に被害が発生したときによく聞かれる疑問について、まとめて紹介します。

台風で波板に被害が発生したときに困らないためにも、ぜひチェックしておいてください。

・DIYで修理できる?
・修理業者に依頼するときの費用は?
・修理にかかる時間は?
・火災保険は適用できる?
・強風で波板がうるさいときの対処法は?

これらの疑問について、くわしく解説していきます。

 

DIYで修理できる?

波板をDIYで修理することは可能です。

波板や留め具はホームセンターなどで購入できます。

しかし、不慣れな人がDIYを行うと、施工不良が発生して雨漏りなどの不具合が発生してしまうこともあります。

波板屋根の修理では高所作業をすることもあり、落下事故やケガのリスクも考えられるものです。

DIYの初心者で、波板の修理に不安を感じる方は、修理業者に直してもらうのがおすすめです。

DIYに自信がない方は、ぜひ業者に依頼することを検討してみてください。

 

修理業者に依頼した場合の費用相場は?

波板の修理を業者に依頼した場合の費用については、5〜20万円程度が相場となっています。

費用相場に差があるのは、修理する箇所の屋根の大きさや作業する階層などが異なるためです。

例えば、足場が必要な場合と不要な場合では、施工費用が変動します。

現場の環境によって修理費用が変わってきますので、事例を見て参考にしていただくことをおすすめします。

こちらに施工事例と参考価格を記載しているので、ご自宅の波板と同じタイプの事例をお探しください。

https://namiita.pro/price.html

 

修理にかかる時間はどれぐらい?

波板屋根の修理にかかる時間は、半日〜2日くらいです。

波板の修理にかかる時間は、修理内容や作業環境によっても変動します。

波板の破損状況により異なるものの、短期間で完了するケースが多いと言えるでしょう。

修理業者に依頼すると、スムーズに修理できるメリットがあります。

実際に必要な期間については、業者に依頼する際に確認するようにしてください。

 

火災保険は適用できる?

波板の修理には火災保険を利用することも不可能ではありません。

ただし注意点として、火災保険が適用できるのは自然災害によって被害が発生したケースのみです。

台風で波板が飛ばされたり雪の重みで波板が割れたりするなど、自然災害が原因で破損した場合に火災保険がおりる可能性があります。

火災保険を利用して修理する場合には、保険会社の調査によって破損原因が自然災害であると認められなければなりません。

調査の結果、保険金が下りないケースもあるので、台風被害でも必ず火災保険が使えるわけではないことも覚えておきましょう。

そのため、最初から火災保険を当てにして修理をしないように注意が必要です。

 

強風で波板の音がうるさいけれど対処法はある?

強風によって波板がバタバタとうるさいときには、波板パッキンを挟むという対処法があります。

波板パッキンとは、波板と波板に被せる板金の役物の間に挟む素材です。

波板はデコボコと波打った形をしているので、平らな板金の役物との間に隙間が生じます。

波板パッキンは、この隙間を埋めるためのものです。

波板と役物の隙間がなくなることで、波板がしっかりと固定されるので、騒音を防ぐことができます。

また、隙間からゴミや雨水が入り込むことも予防できます。

 

台風による波板の被害を修理した事例

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台風によって波板が壊れてしまった方や、修理方法のイメージが湧かない方に向けて、波板を修理した事例をご紹介します。

・波板が歪んでしまった事例
・波板が飛ばされてしまった事例

ご自宅の波板が歪んだり割れたりしてしまった方は、これらの事例を参考に修理を検討してみることをおすすめします。

 

台風によって波板屋根が歪んだ事例

こちらは歪んでしまった波板屋根を修理した事例です。

台風の強風によって波板が大きく歪んでしまっています。

修理後は新しい波板に張り替えたことでゆがみもなくなり、平らな屋根がよみがえりました。

修理にかかった日数は1日でした。
修理前

修理後

 

ベランダの波板屋根が飛んだ事例

この事例では、台風の強風によりベランダの波板屋根の一部が飛んでしまっています。

波板屋根の修理をして、ベランダの波板屋根を全て張り直しました。

今回は2階での作業のため、2人で修理をして1日で完了しています。

修理前

修理後

 

台風で波板屋根に被害が発生したら修理業者へ相談がおすすめ

波板 人物
台風で波板屋根が壊れてしまった場合は、修理業者へ相談することをおすすめします。

波板屋根はDIYで修理することも可能ですが、不慣れな方はケガをする恐れがあるからです。

また、施工不良が発生してしまい、結局修理を業者に依頼し直さなければならない場合もあります。

波板屋根の場合は高所作業をすることも多く、落下事故のリスクもあります。

これらの理由により、自分で波板屋根の修理をすることが不安な場合は、修理業者へ依頼するのがおすすめです。

 

信頼感のある業者の選び方


波板屋根の修理を依頼する際には、信頼できる業者を選ぶことも大切です。

屋根の修理業者はたくさんいるため、どのように業者を選べばいいかわからないということもあるかもしれません。

信頼感のある業者を選ぶポイントを下記にまとめました。

・建築業許可を得ている
・リフォームパートナー協議会に加盟している
・地元で長年営業している
・自社職人がいる
・国家資格を取得した職人がいる

これらのポイントについてくわしく解説していきます。

 

建設業許可を得ているか

建設業許可とは、国土交通省もしくは都道府県知事が施工業者に対して工事の許可をする制度です。

ただし、建設業許可を得ていないとまったく工事ができないというわけではありません。

請負金額が500万円以下の軽微な建設工事など、一定の条件下においては無認可の業者でも施工することが可能です。

しかし、建設業許可を得て堅実に営業している業者の方がより信頼できるという方もいるでしょう。

修理業者が建設業許可を得ているかどうかは、国土交通省が公開している「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」から調べることが可能です。

より安心して、信頼感のある業者を選びたいときにはチェックしてみてください。

 

リフォームパートナー協議会(RECACO)に加盟しているか

リフォームパートナー協議会(RECACO)とは、消費者が安心してリフォームできるよう、業界の発展を目指して設立された団体です。

安心してリフォームできる環境づくりのため、工事の技術向上やわかりやすい見積もりの作成の講習を業者向けに行っています。

そのため、リフォームパートナー協議会に加盟している修理業者は、丁寧でわかりやすい対応が期待できます。

リフォームパートナー協議会の加盟業者は公式サイトから確認できるため、ぜひチェックしてみましょう。

 

地元で長年営業している業者か

地元で長年営業している業者は、トラブルがあったときにすぐに来てもらいやすいという安心感があります。

キャリアの長い修理業者は知識や経験が豊富であるため、困っていることを相談したときに的確な対処法を提案してくれるでしょう。

地元で長年営業されている業者を見つけるには、周囲の人の口コミを聞く方法があります。

実際に施工したことがある人からは、リアルな評判を聞くことができるはずです。

地元の修理業者を探すときには、周囲の人からも情報を集めてみることをおすすめします。

 

自社職人がいるか

費用をおさえて修理するには、自社職人がいる業者を探すことも大切です。

修理業者の中には、自社職人を雇用せず、受注した仕事をすべて外注の職人に依頼して修理を行うところもあります。

自社職人がいない修理業者に依頼すると、外注のマージン(手数料)が発生し、工事のクオリティが変わらないのに費用が高くなりがちです。

その点、自社職人がいる修理業者に依頼した場合は、マージンが余分にかからないため、よりお値打ちに修理できることがあります。

自社職人を雇用しているかどうかは、業者を選ぶときに注目すべきポイントです。

 

国家資格を取得した職人がいるか

信頼できる業者を選ぶポイントとして、国家資格を取得した職人がいるかどうかもチェックしてみると良いでしょう。

例えば、以下の国家資格などが挙げられます。

・建築板金技能士
・かわらぶき技能士
・建築士
・施工管理技士

国家資格を取得している職人は、技術も知識もしっかりと学んで経験を積んでいるといえます。

修理する際に気になることや、困っていることにも的確に対応できることが期待できるものです。

なおウチノ板金では、建築板金技能士・施工管理技士を取得した職人が在籍しています。

 

波板屋根は台風で飛ばされないようにしっかりと対策をしよう

波板 人物2

屋根はもともと風を受けやすいため、波板が飛ばされてしまうケースが多いです。
ただし、定期的なメンテナンスで波板が十分に固定されていれば、被害を最小限に抑えることも可能なのです。
台風が去ってから後悔しないためにも、波板屋根が飛ばされないようにしっかりと対策をしましょう。

「波板屋根って?ポリカーボネートって?」では、波板に適した素材をご紹介しています。
耐久性に優れた素材が欲しい場合はぜひご確認ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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