波板コラム

強度が高い波板素材は?強度に注目した特徴や種類を紹介

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「強度が高い波板を探している」
「ポリカーボネート波板について詳しく知りたい」

このように考えている方に向けて、ポリカーボネート波板の特徴や種類ごとの強度・耐用年数などについてご紹介します。

ポリカーボネート波板は強度が高くて熱にも強く、耐震性があるおすすめの波板です。

この記事を読めばポリカーボネート波板の魅力や、他の波板との特徴の違いが分かります。

波板について詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてください。

そもそも波板とは?

波板を重ね1

波板とは、波状の板のことです。

主に屋根材として使われており、自宅のベランダやテラスの屋根などに使用されております。

ホームセンターやネット通販で販売されており、手軽に購入可能です。

波板と混同しやすいものに、トタン板があります。

トタン板は、亜鉛メッキが施された鉄の板のことです。

波板はもちろん、加工していない平らな板も存在しており、幅広い用途に活用できます。

トタン板は、波板の定番として活用されていました。

一方で、最近ではトタン板に変わり「ポリカーボネート」が波板の定番として活用されております。

ポリカーボネート波板の強度に関する特徴

ポリカ屋根
ここからは、現在主に使われている「ポリカーボネート波板」についてご紹介します。

ポリカーボネート波板には、他の波板と比較して以下のような特徴があります。

・強度が高い
・衝撃に強い
・熱に強い
・耐震性が高い

具体的にどういうことか、詳しく見てみましょう。

強度が高い

ポリカーボネート波板は、他の波板と比較すると強度が高いです。

アクリル製の波板と比較すると、約20倍の強度があります。

また他の波板と比較しても、耐用年数が比較的長いです。

・ポリカーボネート 10年
・トタン 5〜7年
・塩化ビニル樹脂 2〜3年
・塩化ビニル樹脂(ガラスネット入り) 4〜5年

長持ちする波板素材を使いたい場合はポリカーボネートが適しています。

衝撃に強い

ポリカーボネート波板は、衝撃に強くて割れにくいです。

塩ビ材の波板と比較すると、約30倍もの衝撃耐性があります。

成人男性がポリカーボネート波板の上にのっても、割れることはありません。

ポリカーボネートは、機動隊が装備している防弾盾にも採用されているほど、衝撃に強い素材です。

ポリカーボネート波板がどれぐらい衝撃に強いのか、詳しくは以下の動画も参考にチェックしてください。

熱に強い

ポリカーボネート波板は熱に強く、長時間強い日差しが当たっても問題ありません。

ポリカーボネート波板の表面には、熱線をカットする特注加工が施されています。

熱を吸収しにくく、陽に当たっても熱くなりにくいといった特徴があります。

ポリカーボネート波板には熱線カットタイプもあり、波板の下の暑さ対策も可能です。

暗い色合いのポリカーボネート波板を利用することでも、透明タイプより日差しを遮りやすくなります。

比較的軽いため耐震性が高い

ポリカーボネート波板は他の波板より軽いため、地震に強いです。

主な波板の種類と重さは、以下の通りです。

・ポリカーボネート波板:約1kg/平方メートル
・瓦屋根:約60kg/平方メートル
・スレート屋根:約20kg/平方メートル
・金属屋根:約5kg/平方メートル

屋根が軽いほど重心が低くなるため揺れが少なくなり、倒壊するリスクを減らせます。

耐震性を重視するなら、ポリカーボネート波板がおすすめです。

波板の種類ごとの強度や耐用年数の比較

波板3
ここからは波板の種類ごとに、強度や耐用年数、購入価格についてご紹介します。

波板には、主に以下3つの種類があります。

・ポリカーボネート
・ガラスネット入り塩化ビニル樹脂
・塩化ビニル樹脂

各素材について、詳しく見てみましょう。

ポリカーボネート

ポリカーボネートの特徴や費用相場は以下です。

・ガラスネット入り塩化ビニル樹脂より硬度が高い
・寿命:10年
・価格:1,500~3,500円程度

ポリカーボネート製の波板は、アクリル製の波板よりも約20倍の強度があります。

衝撃や気候の変化にも強く、耐用年数も比較的長いです。

ネットやホームセンターなどで販売されている市販品は、6尺、10尺など定尺で販売されております。

ガラスネット入り塩化ビニル樹脂

ガラスネット入り塩化ビニル樹脂の特徴や費用相場は以下です。

・塩化ビニル樹脂より強度がある
・寿命:4~5年
・価格:700~1,500円

ガラスネットを挟んだ塩化ビニル樹脂は、通常の塩化ビニル樹脂よりも硬度が高いです。

塩化ビニル樹脂より寿命も長いといった特徴もあります。

反面、通常の塩化ビニル樹脂よりも価格がやや高めです。

塩化ビニル樹脂

塩化ビニル樹脂の特徴や費用相場は以下です。

・柔軟性がある
・寿命:2年〜3年
・価格:700~1,000円

塩化ビニル樹脂は柔らかく、安価といった特徴があります。

ただし塩化ビニル樹脂は経年劣化によって徐々に固くなるものです。

数年経過すると、ちょっとした衝撃で亀裂が入ることもあります。

ポリカーボネート波板のよくある疑問

ポイント

ここからは、ポリカーボネート波板のよくある疑問について、回答とあわせてご紹介します。

ここで解説する疑問は、以下の3つです。

・どの色がおすすめ?
・波板の切断方法は?
・波板交換はどこに依頼できる?

各疑問について、詳しく見てみましょう。

どの色がおすすめ?

よく注文いただく波板の色は、「クリア」「ブロンズ」「オパール」の3種類です。

上記3色のなかでも特にご注文いただく色は「ブロンズ」です。

「光のまぶしさを抑えたい」
「波板の下を涼しくしたい」

このように考えている人におすすめです。

一方で、おすすめの色は波板の設置箇所によっても異なります。

たとえば駐車場の目隠し部分など、外から中が見えてほしくない箇所では、マット系やオパール系の色がよく選ばれます。

ポリカーボネート波板の切断方法は?

ポリカーボネート波板は、カッターで切断が可能です。

ポリカーボネート波板は定尺で販売されているため、下地にあわせてカットしていきましょう。

なおポリカーボネート波板を取り付ける場合は、市販の穴あけキリの購入をおすすめします。

フックを取り付ける場合、波板に穴を空ける必要があるためです。

板金の場合は、穴をあけるのに電動ドリルが必要になります。

手軽にカットしたり穴を空けたりできる点が、ポリカーボネート波板の魅力といえます。

波板交換はどこに依頼できる?

波板の交換は、主に以下の場所で依頼できます。

・地元の工事店
・ホームセンター
・リフォーム会社

ただしホームセンターやリフォーム会社で交換を依頼する場合、どんな方が来るかは当日まで分からないことがほとんどです。

どのような職人が当日来るか分からないのが不安であれば、地元の工事店に依頼することをおすすめします。

強度が高く寿命が長いポリカーボネート波板はおすすめ

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ポリカーボネート波板は他の種類の波板と比較しても優れている点が多く、おすすめの波板です。

これから波板の新設・交換を考えている方は、ポリカーボネート波板の導入を考えてみましょう。

もし東京都や埼玉県で波板についてお悩みの方は、「波板プロ」までご相談ください。

Googleストリートビューを活用した概算見積もりや、ドローンによる屋根の無料点検に対応しております。

また一部地域を対象に、ドローンによる屋根の無料点検も実施中です。

ドローンの撮影した映像を見るため、屋根を破損してしまうリスクもなく、屋根の状態を直接確認することも可能です。

気になる方は、お気軽にお問い合わせください。

ポリカーボネート製の波板の特徴とは?施工費用やサイズなどを解説では、波板に適した素材であるポリカーボネートをご紹介しています。
耐久性に優れた素材が欲しい場合はぜひご確認ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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