波板コラム

駐車場の波板屋根の交換費用の相場って?価格を抑えるコツも解説!

カーポート波板施工4

「駐車場の波板を交換する費用はどのくらい?」
「波板の交換費用を抑える方法を知りたい」

駐車場の波板屋根を交換する際、このような情報を把握しておきたい方もいるでしょう。
また、どのような業者に依頼すると失敗しにくいのかも知っておきたいところです。

交換の適正金額を把握しておかないと、無駄な出費につながってしまう可能性があります。
そこで今回は、波板の交換を安心して依頼できるように、以下の4つの情報を解説します。

・波板の交換費用
・波板の種類
・交換費用を抑える方法
・業者選びのコツ

この記事を読んでいただくと、波板屋根の交換にかかる適正な費用が把握できるでしょう。
また、波板の交換を得意とする業者の見つけ方もわかります。

 

駐車場のカーポートに設置されている波板の交換費用

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波板屋根の交換費用は、5〜20万円程度が相場です。
屋根の大きさや使用する素材、現場の環境によって費用は変動します。

以下のページに弊社が行った施工事例と参考価格を記載しています。

ご自宅と似たような事例を探して、おおまかな費用相場を確認するためにご利用ください。

 

駐車場のカーポートに使用される波板の種類と交換費用

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カーポートに使用される波板の種類は、主に以下の5つです。

・ポリカーボネート
・ガルバリウム鋼板
・トタン
・塩化ビニル樹脂
・ガラスネット入り塩化ビニル樹脂

それぞれの素材の特徴を解説します。

 

ポリカーボネート

ポリカーボネートは、波板屋根に使われる現在主流の素材です。
材料費は6尺(1820mm×655mm)で1500円程度~になります。

紫外線への耐性があるため経年劣化しにくく、耐衝撃性が高いため破損もしにくい素材です。
塗装によるメンテナンスは必要ありませんが、素材自体が劣化するため10年程度で交換することを推奨しています。

ポリカーボネート透明な素材のため、日差しを透過する性質があります。
ただし、色のついたものや熱線カットタイプのものを選ぶことで、屋根下の温度上昇を抑制することが可能です。

また、ポリカーボネートの波板は裏表があるものが販売されています。
片面に耐候処理が施されているため、裏表を間違えて設置すると耐久性が低下してしまいます。

設置の際には裏表を間違えないよう注意してください。

 

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、鋼板に亜鉛やアルミニウム、シリコンを溶融して付着させた素材です。
材料費は6尺(1820mm×795mm)2,000円程度~になります。

耐食性に優れているため、昔から使われているトタンよりもサビに強いメリットがあります。
見た目もトタンに似ていますが、耐久性に優れており、再塗装でさらに長く使用することが可能です。

耐久性に優れた屋根材を使用したい場合は、ガルバリウム鋼板がおすすめです。
ただし、完全に不透明な素材のため屋根下が暗くなります。
もしカーポートが玄関や窓に隣接している場合は、住宅内が暗くなってしまう可能性があるため注意が必要です。

 

トタン

トタンは5〜7年程度で再塗装などによるメンテナンスが必要になります。
鉄板を亜鉛メッキで覆って耐食性を高めた素材で、以前は屋根材によく使われていました。

天候や気温変動などの影響で、亜鉛メッキのコーティングが剥がれやすく、サビを引き起こしやすいデメリットがあります。
そのため、現在新しく屋根材として導入されることはあまりありません。

 

塩化ビニル樹脂

塩化ビニル樹脂は合成樹脂の一種で、加工がしやすくDIYに向いている素材です。
耐用年数は2〜3年程度と短めです。

劣化が進行すると素材の色がにごったり、反って変形したりしていきます。
交換周期が短いため、長期的な使用には向いていません。
そのため、カーポートの波板屋根として業者が新規に使うことはあまりありません。

 

ガラスネット入り塩化ビニル樹脂

塩化ビニルにネット状のガラス繊維を入れた素材です。
耐用年数は4〜5年程度と、塩化ビニルより少し強度が増しました。
しかし、現在主流のポリカーボネートより耐久性も耐衝撃性も劣ります。

カーポートの波板屋根として新しく使われることは、現在ではほとんどありません。

 

駐車場のカーポートに設置されている波板の交換費用を抑える方法

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カーポートの波板の交換費用を抑える方法に、以下の3つが挙げられます。

・相見積もりをする
・建築板金業者に直接依頼する
・火災保険を利用する

それぞれの内容を解説します。

 

相見積もりを活用する

相見積もりを活用すると、業者ごとに費用を比較することが可能です。
見積もりの内容を確認する際に、費用だけではなく修理内容も確認しましょう。

見積もり内容が詳細に記載されているかもチェックポイントです。
素材のグレードや数量が明記されているかをみておきましょう。

また、見積書に記載されている内容以外にも、業者の人の人柄の良さも重要な判断基準になります。
「誠実で信用できる」と感じた人に修理を依頼するのが、業者選びの一番大切なポイントです。

適正価格かつ信頼できる業者を選びましょう。

 

建築板金業者に直接依頼する

波板屋根の修理は建築板金業者に直接依頼すると費用を抑えやすくなります。
自社で施工を行っている建築板金業者に直接依頼すると、中間マージンがかからないためです。

ただし、建築板金業者はお客様との直接取引をあまりしない業者が多い傾向にあります。
もし信頼できそうな業者を見つけた場合は、修理の依頼が可能かどうかをまず確認してみてください。

 

火災保険が適用されるかチェックする

駐車場の波板屋根の交換費用に、火災保険が適用されるかチェックしてみましょう。
ただし、火災保険で修理が可能なのは自然災害によって破損した場合に限ります。

経年劣化による破損では、火災保険を利用することはできません。
以下の条件に当てはまる場合、火災保険による修理が可能な場合があります。

・風災・雪災・雹災による被害が原因であること
・破損してから3年以内であること
・修理費用が20万円以上であること

上記に該当する場合は、波板の交換費用が支払われる可能性があります。
ただし、契約内容によっては交換費用の全額が支払われない場合があります。
不安な場合は、事前に保険の契約内容をチェックしておきましょう。

なお、自然災害による被害であっても、被災から時間が経つと経年劣化による破損と診断されてしまう場合があります。
火災保険の利用を検討している場合は、自然災害による被害であることを証明するために、早めに業者に現場調査を依頼しましょう。

 

カーポートの波板屋根の修理が得意な業者を探すポイント

説明

カーポートの屋根修理の業者を選ぶ際は、以下の4つのポイントを確認してください。

・建設業許可を持っているか
・RECACOに所属しているか
・自社職人はいるか
・国家資格を取得しているか

それぞれの内容を解説します。
上記に当てはまる業者であれば、施工不良のリスクが小さくなるでしょう。

 

建設業許可を持っているか確認する

建設業許可は、業者の経験や技術が一定以上であることを示しています。
500万円以上の大規模な工事をする際は、基本的に建設業許可が必要です。

駐車場のカーポート屋根を交換するような小規模な工事を依頼する場合でも、建設業許可がある業者であれば安心して依頼できるでしょう。
建設業許可を保持しているか確認することで、技術や経験の蓄積のある業者を探す判断基準になります。

 

リフォームパートナー協議会(RECACO)に所属しているか確認する

波板屋根の交換ができる業者を見つけたら、リフォームパートナー協議会(RECACO)に所属しているか確認しましょう。

RECACOでは、リフォーム業者の育成やサポートを行っています。
所属している業者は、RECACOの定める講習や審査を受けています。
信頼できる業者を探すためのひとつの判断基準になるでしょう。

またRECACOは主に地域密着型の業者で構成されています。
地元の信頼できる業者を探す手がかりにもなるでしょう。

 

自社職人がいるか確認する

自社職人がいる業者に依頼する場合、施工に来る職人さんのことを事前に確認することが可能です。
自社職人のいない業者が下請けに依頼するケースは、どんな職人さんが来るかわかりません。
リスクを避けるためにも、自社職人がいる業者を選ぶと安心です。

また自社職人がいる業者は中間マージンが発生しません。
そのため、費用が抑えられるメリットもあります。

 

建築板金技能士が所属しているか確認する

国家資格である建築板金技能士は、金属板を加工するスペシャリストです。
資格を持っている業者は、施工の信頼性を高く評価できるでしょう。

波板の施工は、基本的に建築板金業者が行います。
波板屋根の施工は、確かな知識と技術がある建築板金業者に依頼すると安心です。

 

駐車場の波板の交換費用は業者に見積もりを依頼して確認しよう!

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今回は駐車場の波板屋根を修理する際の交換費用について解説しました。
駐車場の波板に使われる素材は、ポリカーボネートとガルバリウム鋼板が主流です。

費用は、材料費だけではなく業者や現場の状況によって変わります。
駐車場の波板の交換費用の詳細は、業者に見積もりを依頼して確認してください。

見積もりの際は、費用だけでなく工事内容や対応する人の人柄もよくチェックしておくと、工事を円滑に進めやすくなるでしょう。

ポリカーボネート製の波板の特徴とは?施工費用やサイズなどを解説では、波板に適した素材であるポリカーボネートをご紹介しています。
耐久性に優れた素材が欲しい場合はぜひご確認ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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