波板コラム

カーポート屋根にはどんな素材がおすすめ?施工費用や注意点などを詳しく解説

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「カーポート屋根を施工するのに、どのような素材があるのだろうか」
「カーポート屋根を施工する際の費用相場が気になる」

ご自宅のカーポート屋根の交換をする際に、こういった疑問をお持ちになる場合もあるのではないでしょうか。
カーポート屋根を交換する機会は少ないので、詳しくはわからないという方も多いはずです。
そこで、今回の記事ではカーポート屋根について以下のような情報を紹介していきます。

・カーポート屋根に使用される素材
・カーポート屋根におすすめの素材
・施工手順
・施工費用の相場
・施工する際の注意点

上記の情報を確認していただければ、カーポート屋根を施工する際の失敗を防ぎやすくなるでしょう。

 

カーポート屋根に使用される素材

カーポートの屋根4

カーポート屋根に使用される主な素材は、以下の5つのタイプです。

・ポリカーボネート
・ガルバリウム鋼板
・トタン
・塩化ビニル樹脂
・塩化ビニル樹脂(ガラスネット入り)

現在では、ポリカーボネートとガルバリウム鋼板がよく使用されています。
しかし、ほかの素材との違いがわかりやすいように、以下にて5つのタイプの特徴を紹介していきましょう。

素材をどれにしようかとお考えの方は、ぜひ確認してみてください。

 

ポリカーボネート

ポリカーボネート樹脂が原料で、衝撃に強く、耐久性にも優れています。
また、透過性も高いため、カーポート内を明るくしたい方におすすめの素材です。
ポリカーボネートの耐用年数はおよそ10年となります。

 

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムやシリコン、亜鉛を合わせてメッキ加工された鋼板です。
高い耐久性を持ち、金属系でありながらサビにくいという特徴があります。

ただし、絶対にサビないということはないので、定期的に点検やメンテナンスが必要です。
ガルバリウム鋼板製の波板の耐用年数は15~20年ほどと、ほかの素材に比べて長いのもメリットとなります。

 

トタン

トタンは鉄の板をメッキ加工した素材です。
メッキ加工されているため、一般的な鉄の板に比べるとサビにくいです。

軽量で、価格が安いという点もメリットとなります。
デメリットとしては、メッキが剥がれるとサビが広まりやすいという点です。

トタン製の波板は、5~7年ほどが耐用年数となります。

 

塩化ビニル樹脂

塩化ビニル樹脂が原料のプラスチックの一種で、大量生産が容易なため単価が安くなります。
強度もありつつ耐久性や耐火性などにも優れている素材です。

しかし、塩化ビニル樹脂製の場合の耐用年数は、2~3年ほどと短いです。

 

塩化ビニル樹脂(ガラスネット入り)

塩化ビニル樹脂のガラスネット入りの耐用年数は、4~5年ほどです。
ガラスネット入りにすることで、耐久性が上がり通常の塩化ビニル樹脂に比べて耐用年数は長くなります。

 

カーポート屋根におすすめの素材とは?

 

カーポート波板施工3

カーポート屋根におすすめの素材は、耐久性の高い「ポリカーボネート」と「ガルバリウム鋼板」です。

ポリカーボネート製の波板は、6尺(1,820mm×655mm)の場合は1,500~3,500円程度で手に入ります。
ガルバリウム鋼板製は、6尺(1,820mm×795mm)で2,000〜4,000円程度となります。

また、ほかの3つの素材は現在手に入れるのが難しく、ほぼ施工されていません。

 

カーポート屋根の施工手順

カーポート波板施工2

カーポート屋根の施工手順について、ステップごとに詳しく解説します。
施工手順を一から確認したいという方は、以下の動画で丁寧に説明していますので、ぜひチェックしてみてください。

 

既存の屋根材を取り外す

まずは、現在設置されている屋根材を取り外していきます。
その際に、溝の中に溜まっていたゴミや落ち葉などを取り除くことをおすすめします。

普段は掃除が難しい箇所なので、屋根材を取り外した際にきれいにしておきましょう。

 

サイズに合わせて新規の屋根材を切断する

新規の屋根材を、屋根のサイズに合わせて切断していきます。
ポリカーボネート製の波板であればハサミでカット可能です。

ただし、ガルバリウム鋼板製は金属系の素材なので、切断には電動ノコギリが必要になるかもしれません。
ケガをしないように注意して行いましょう。

 

新規の屋根材を設置する

新規の屋根材をカーポートに設置していきます。
屋根材を設置する際は、専用の留め具が必要です。

下地に適した留め具を使用します。
例えば、下地が木材の場合は「傘釘」や「ビス」を選びます。

金属下地の場合は「ビス」、アルミであれば「ポリカフック」など、それぞれ使い分ける必要があるのです。
波板を屋根に固定したら、施工は完了です。

 

カーポート屋根の施工にかかる費用相場

費用

カーポート屋根の施工にかかる費用相場は、およそ5~20万円です。
屋根のサイズや周辺の環境によって、かかる費用は異なります。
ご自宅のカーポートの施工にはいくらくらいかかるのか、以下の施工事例をご覧になって確認してみてください。

『波板屋根の工事事例と価格』

 

カーポート屋根をDIYで施工する際の注意点

カーポート3

カーポート屋根をDIYで施工する際の注意点は、以下の3つです。

・足場を整える
・留め具を5山おきに固定する
・留め具は山側に施工する

カーポート屋根はDIYで施工可能ではありますが、高所作業であるので落下事故に注意が必要です。
また、使い慣れない道具で作業する場合はケガをする危険があるでしょう。

そのため、専門業者に依頼する方が安心です。
無理はせずに、必要な際はプロの手を借りるようにしましょう。

それでも、DIYで施工してみたいとお考えの方は、ぜひ以下の注意点を確認しておきましょう。
安全に、確実に工事ができるためのポイントを紹介していますので、参考になさってみてください。

 

足場を整える

DIYでカーポート屋根を施工する際は、足場をしっかりと整えておきましょう。
カーポート屋根といえども、車以上の高さがあるため転落すると大ケガをする可能性があるので、安定した足場は重要です。

はしごや脚立は足元がぐらつかないか確認して、作業を行う周辺に危険なモノがないように整理もしておきましょう。

 

留め具は波板の5山おきに固定するようにする

波板の強度を維持するために、留め具は5山おきに固定するようにしましょう。
ただし、強風が吹きやすい、または台風が到来しやすい地域の場合は、5山よりも間隔を狭めて施工するケースもあります。

毎年台風による被害が発生している地域では、5山よりも狭めて留め具を固定するようにしましょう。

 

留め具は波板の山側に施工する

留め具は、波板の山側に施工するようにしましょう。
雨の通り道である谷側に施工すると、雨漏りの原因になるためです。

一度谷側に穴をあけてしまうと、再利用することは難しいです。
留め具のための穴をあける際は、山側にペンや鉛筆などで印をつけて、間違わないように施工しましょう。

 

カーポート屋根の施工は無理せず業者に依頼することも検討しよう

波板 人物2

カーポート屋根の波板には、主に「ポリカーボネート」か「ガルバリウム鋼板」が使用されています。
どちらも耐久性に優れた素材なので、価格や見た目などを考慮してどちらを施工するか検討してみましょう。

また、カーポート屋根の施工はDIYで行うことも可能ですが、危険な点も多いです。
そのため、安全性と工事の確実性を考えて、カーポートの屋根の施工は業者に依頼することをおすすめします。

ポリカーボネート製の波板の特徴とは?施工費用やサイズなどを解説では、波板に適した素材であるポリカーボネートをご紹介しています。
耐久性に優れた素材が欲しい場合はぜひご確認ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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